旅行中に地震や津波などの災害に遭遇したときの行動や、観光地における防災について考える講座「旅先で災害が起きたら?~観光地にできることを考える~」が7月17日、下田総合庁舎別館の賀茂キャンパスで開かれた。地域住民ら約30人が参加した。
講師は、観光と防災をテーマに研究を行う静岡県立大学ツーリズム研究センターの大久保あかね教授が務めた。観光地における災害対応や、旅行者と地域住民の双方の視点を踏まえた備えについて解説した。
講座では、旅行中に災害が発生した際を想定し、「情報が入らない状況で何を頼りに行動するか」「観光客と地域住民で必要な情報の違い」などをテーマにグループワークを実施。参加者はそれぞれの立場から意見を交わし、観光地の課題や求められる対応について話し合った。
大久保教授は、災害発生直後の対応は命を守るだけでなく、地域の印象や再訪意欲にも影響すると説明。「観光客、観光事業者、行政、地域住民が平時から顔の見える関係を築き、それぞれの役割を理解しておくことが災害に強い観光地づくりにつながる」と話した。
参加者からは「観光客は土地勘がないため、避難場所や避難経路をわかりやすく伝える工夫が必要」「観光客への支援を想定したボランティア訓練も必要なのでは」などの意見が出された。
南伊豆町災害ボランティアコーディネートの会のメンバーで、伊豆半島ジオガイドを務める池野玉枝さんは「普段は受け入れ側やガイドとして活動しているが、旅行者の立場で被災を考える機会になった。今後のボランティアやガイド活動に生かしたい」と話す。