下田市街地で和紅茶や軽食を提供する「よろずカフェ らくら」(下田市一丁目)が8月19日で10周年を迎えた。
店主の森享子さんは中学2年生のころから下田で暮らす。知人に誘われて参加した茶摘みを機に紅茶に関心を持ち、現在は地元有志と「下田紅茶の会」を主宰。大沢地区にある約50年前に開拓された茶畑で茶葉の栽培や手摘みを行い、「下田紅茶」のブランド化や普及活動に取り組んでいる。下田はタウンゼント・ハリスを通じて初めて外国の紅茶が渡来した地とされており、同店で扱う「下田開国紅茶」は、そうした歴史にちなんで名付けられたもの。
森さんが十数年前に前職の退職を機に新たな挑戦を模索していた際、偶然出合ったのが長年使われていなかった元喫茶店の同物件だった。雑貨やパンフレットを置くことができる店内の構造と雰囲気に一目ぼれし、2016(平成28)年に開業。「ゆったりとした時間を過ごしてほしい」と、川が見えるガラス窓のそばにテーブル席を配置し、店内にはさまざまな本や雑貨、パンフレットも置いている。
メニューは、森さんが集めた全国の和紅茶やフレーバーティーを提供。フードは3種のキンメダイを使った「らくらサンド」(1,600円)や、開国下田紅茶で煮た豚肉を挟む「紅茶煮豚サンドプレート」(1,500円)などを用意する。アルコール類や一品料理もそろえ、今月、朝8時からのモーニング営業も始めた。
「あっという間だった」と10周年を振り返る森さん。「海外の品評会で賞を獲得するなど、日本の国産紅茶(和紅茶)は世界からも注目されている。下田の紅茶はもちろん、全国の味わい豊かな和紅茶を味わってみてほしい」と来店を呼びかける。
営業時間は、8時~11時、13時~19時。火曜・水曜定休。駐車場なし。