防災時に役立つ野草の知識を学ぶ「防災植物リトリート」が5月28日、野草喫茶「カモチャヤ」で開かれ、町民を中心に約20人が参加した。
日本防災植物協会事務局長の斉藤香織さんを講師に迎えた同講座。災害時の食料不足に備え、身近な野草を安全に活用する方法について、講義と実践を交えて学んだ。近年は地震や豪雨など自然災害への備えに関心が高まる一方、停電や物流停止にともなう食料不足への不安も指摘されている。講座では「災害時に身近な植物をどう見極め、どう活用するか」をテーマに、食べられる野草や有毒植物の特徴を学んだ。
斉藤さんは、ヨモギやオオバコ、ドクダミなど比較的身近に見られる植物を例に挙げながら、「知識がないまま口にするのは危険。必ず特徴を覚え、似た植物との違いを確認してほしい」と説明。特に毒草の見分け方については、葉の形や臭い、茎の特徴などを細かく観察する重要性を伝えた。
講義後、参加者たちは庭に出て、実際に野草採集に取り組んだ。斉藤さんの助言を受けながら一つ一つ植物を確認。参加者からは「普段は雑草だと思っていた植物にも食べられるものがあることに驚いた」「災害時だけでなく日常でも役立ちそう」といった声が聞かれた。
採集した野草は、災害時でも手軽に調理できる方法として、スナック菓子やふりかけなどと合わせ、カナッペやサラダにして試食。参加者たちは味や香りを確かめながら、「思ったより食べやすい」「うちの庭も宝の山。子どもと一緒に野草を採集して食べてみたい」と感想を話し合った。
南伊豆災害ボランティアコーディネーターの会のメンバー5人と参加した清水和子会長は「災害時に非常に役に立つ内容だった。実際に野草を採集して食べてみることの大切さを実感した。今日の学びを会員と共有し、いざという時に行動できるようにしておきたい」と話した。
斉藤さんは「災害時は不安や混乱の中で判断力が鈍ることもある。だからこそ、平時から自然に触れ、身につけた知識を使えるようにしておくことが大切」と日頃からの備えを呼びかけた。