オーナーの趣味が高じて数百匹のクワガタやカブトムシを飼育するペンション「ビーチサイド100」(河津町見高)で8月23日、国内外の珍しい昆虫を観察・体験するイベント「クワガタ・カブトムシ研究室~昆虫名人と命のひみつを探しに行こう!~」が開かれた。9人の子どもたちと、その保護者が参加した。
「ビーチサイド100」が飼育するヘラクレスオオカブト(関連画像16枚)
鈴木学さん・幸絵(さちえ)さん夫婦が営む「ビーチサイド100」は、海を望む高台に立つ宿で、宿名はちょうど海抜100メートルの地点にあることに由来する。学さんは元社会人野球選手、幸絵さんは横浜DeNAベイスターズのオフィシャルパフォーマンスチーム「diana(ディアーナ)」にも所属していた元ダンサー。
クワガタやカブトムシの飼育は、約5年前に学さんが趣味で始めたもの。当初は育てたカブトムシを宿泊客にプレゼントする程度だったが、徐々に種類や数が増加。現在では、もともと風呂場として使われていた離れを改造した飼育室を中心に、ヘラクレスオオカブトやゾウカブト、スマトラオオヒラタクワガタ、ニジイロクワガタなど海外産を含む約40~50種、400~500匹を飼育している。
イベント前半では飼育室を見学し、学さんが幼虫を大きく育てるためにワインセラーを用いて温度管理を行う工夫などを解説。続いてカブトムシの卵を土から取り出す「割り出し」を体験した。参加した子どもたちは幸絵さんのサポートを受けながら土を手でほぐし、見つかった小さな卵をスプーンですくってパレットに取り分けた。割り出した卵は参加者が自宅へ持ち帰った。
後半には、3年かけて育てた大型のゾウカブトの幼虫のマット(土)交換や、サナギの観察を実施。片手には収まらないほどの大きなゾウカブトの幼虫が姿を現すと、子どもたちから大きな歓声が上がった。最後は飼育室の成虫を実際に手に取って観察したり、記念撮影を行ったりした。
「昆虫の展示イベントでも触れる機会は少ないが、当館では成虫に触るだけでなく、幼虫やサナギの様子まで観察できるのが強み。今後も体験イベントを継続していきたい」と話す学さん。「飼育数をさらに増やし、いずれは1000匹を目指したい」と意欲を見せる。