古民家を改修したドッグラン付きの一棟貸し宿「禅の湯別邸 大鍋」(河津町大鍋)がオープンして、9月1日で1カ月がたった。愛犬と一緒にプールやバーベキュー、川遊びなどを楽しみながら、周囲に気兼ねなく滞在できる宿を目指す。
リビングでもノーリードで滞在可能=禅の湯別邸 大鍋(関連画像14枚)
同施設は、町内の温泉宿「モダン宿坊 禅の湯」(梨本)が、地域とのつながりで縁ができた古民家を別邸として改装したもの。管理・運営は、禅の湯の宿泊業務にも携わる高柳徹さんが代表を務める「伊豆移住」が担う。高柳さんは建築業界での経験を生かし、コンセプトづくりからデザイン、施工準備までを主導した。
建物はかつて大工の住居で、地域住民が集う場でもあった。改修に当たっては大鍋にゆかりのある職人らが携わり、開業前には集落の37世帯全戸へ案内を配布。住民を招いたお披露目会では、昔の家を知る人々から再生を喜ぶ声が寄せられたという。
敷地内にはプールやバーベキュー設備、田んぼを活用したドッグランを備える。全体をフェンスで囲んでいるため愛犬をノーリードで遊ばせることができるほか、近隣での川遊びや散歩も楽しむことができる。犬種は問わないが、砂利や傾斜など自然の地形を残しているため、当面は中・大型犬の利用を推奨する。今後はサウナや裏山の整備、地域に開いた催しなども予定する。
高柳さんは「子どもや愛犬が普段できない体験を、大人が一緒になってかなえられる場所にしたい。田舎の祖父母の家のように、将来的に『大鍋に帰る』という感覚で親しんでもらえれば」と意欲を見せる。
1日1組限定の一棟1棟貸しで、定員は10人(寝室3室に各2人、リビングに布団4組)。宿泊料金は素泊まり1棟1泊5万5,000円~。禅の湯の日帰り温泉を利用できる連携プランも検討しているという。15時チェックイン、10時チェックアウト。