伊豆エリアの多様な魅力を深く紹介するフリーマガジン「ミスモ伊豆」創刊号が8月3日に発行された。発行元はフリーペーパーやガイドブックの編集を手がけるインクルーブ(神奈川県川崎市)。
同社は2007(平成19)年から、小田急沿線などで箱根の魅力を紹介する「ミスモ箱根」を発行。今回、そこで培った密着取材や誌面作りのノウハウを生かし、東海バス、伊豆急行、伊豆箱根鉄道、小田急電鉄、JR東日本、地域の観光協会などの協力を得て同誌を創刊した。
誌面はA4判フルカラー48ページ。大判の写真や文章、紙地図を掲載し、デジタルでは埋もれがちな地域の歴史、風土、食、そこで暮らす人々の営みを伝える。創刊号の特集「青い車窓、緑の停留所」では、伊豆東側の列車旅や修善寺からのバス旅を取り上げるほか、東伊豆町観光協会事務局長へのインタビュー、地域の銘菓や温泉宿などを紹介している。
同誌編集部の牧淑子さんは「何でもスマホで調べる時代だが、紙だからこその豊かさにこだわっている。大きく広げて家族や友人同士で一緒に見ながら旅行の計画を立てたり、ガイドブック代わりに手元に置いておいてもらうことを想定している」と話す。「まだ足を運んだことのない人に伊豆が意外と近いことを感じてもらえればと、首都圏も含めた地図にも誌面を割いている」とも。
同誌は、伊豆急行や伊豆箱根鉄道の主要駅、東海バスの案内所、伊豆各地の観光施設や宿泊施設などでの配布に加え、小田急線の主要駅や都内・横浜の高級ホテルなどでも配布する。現地での配布が中心となる従来のフリーペーパーとは異なり、旅行前の段階で手に取ってもらう「タビマエ」の認知獲得により、首都圏から伊豆への新たな観光流動の創出を目指す。
年2回(1月・7月)の発行を予定し、創刊号の発行部数は5万部。先行する「ミスモ箱根」では英語版やWeb版も展開しており、「ミスモ伊豆」についても「ニーズを見ながら展開を検討していく」という。
牧さんは「伊豆が好きな人はもちろん、伊豆にまだ行ったことのない人や、久しぶりという人に特に手に取ってほしい。箱根と伊豆の連携も促していけたら」と話す。