下田市旧町内エリアに10台以上の太鼓台が町内を練り歩き、昼夜問わず太鼓や笛の音が鳴り響く「下田八幡神社例大祭(通称=下田太鼓祭り)」が8月14日・15日に開かれる。
過去の「太鼓揃い打ち」」後の打ち上げ花火の様子(関連画像7枚)
同祭は約400年前から下田に伝わる下田八幡神社(下田市一丁目)の例祭で、独特のリズムを刻む太鼓の音曲(おんぎょく)は、第2代下田奉行だった今村伝四郎正長が、大坂の陣で徳川方が打ち鳴らした陣太鼓を元にして制定したと伝えられている。きらびやかで重厚な「御神輿(みこし)」、木枠の台に矛や四神などの飾り物を載せた「供奉(ぐふ)道具」、大小の太鼓やちょうちんや鳥居を載せた「太鼓台」が、大勢の担ぎ手たちの「ほりゃ、ほりゃ」と威勢の良いかけ声とともに市街地を練り歩く。
見せ場の一つが、11基の供奉道具を縄で結んで一列につなぎ、左右から押し合って巨大なアーチを描く「太鼓橋」。今年は2日間で計9回の実施を予定しているが、時にはバランスを崩して傾いてしまう場面もあるため、観客たちは太鼓橋の成否を毎回固唾(かたず)をのんで見守り、美しいアーチを描いた際には大きな歓声が上がる。
14日19時30分からの「奉納太鼓揃(そろ)い打ち」では、大川端通りの御旅所の周りに各町会の14基の太鼓台が集合し、笛や三味線と共に一斉に演奏する。演奏終了後には約10分間の花火大会も行う。
近年は奉仕者の減少や猛暑による負担増、運営費不足などが課題となる中、執行部や若い世代による新たな取り組みも進む。
現在、「令和8年祭典応援カレンダー」(2,000円、寄付付き)も販売。祭典が開催される今年8月から2027年8月までの13カ月分で構成し、祭典当日までの日数をカウントダウンするユニークな仕様となっている。
6月5日~30日には、若手奉仕者が主体となり、装飾品や祭具の修繕費、熱中症対策・安全対策費などの確保を目指して「伝統を未来へ。下田八幡神社例大祭 若者の挑戦」と題したクラウドファンディングを実施。77人から約100万円の支援を集めた。
祭典執行委員長を務める森泰樹さんは「猛暑や天候への不安もあるが、事故やけがなく無事に宮入を迎えてほしい。参加する一人一人には暑さに体を慣らし、万全の体調で臨んでもらえれば」と呼びかける。