宿泊やコワーキングスペース、チャレンジキッチンなど地域交流の機能を備えた複合施設「海浜BASE(ベース)」(松崎町江奈)がオープンして、9月12日で1カ月がたった。江戸時代の「郷宿(ごうやど)」から300年以上の歴史がある老舗旅館「まつざき海浜荘」を改装したもの。
約300年の歴史を誇る老舗旅館をリノベーションした「海浜BASE」外観(関連画像10枚)
まつざき海浜荘は、源泉掛け流し温泉の岩風呂や松崎海岸まで徒歩1分の立地で親しまれてきたが、前オーナーの高齢化などに伴い2024年4月から休業していた。2021年に神奈川県から松崎町へ移住した神(こう)健一さんが「町の内外の人が集まり、交流できる場所が必要」と事業承継を決断。2025年7月末の物件引き渡しを経て、1階部分の大規模改修を進めていた。
リニューアルした1階にはラウンジ、コワーキングスペース、チャレンジキッチンを配置。コワーキングスペースは地域住民やリモートワーカーの仕事場としての利用を想定している。2階には和室6室を備え、宿泊客を迎え入れる。宿泊者は源泉掛け流しの岩風呂を利用できる。その他、イベントや上映会にも対応する大型スクリーンとプロジェクターを備えたレンタルスペースも用意する。
チャレンジキッチンには、移住者夫婦が新たに開業した「やきとり尾崎」が出店。17時30分からの夜間営業時間帯は、同店が施設運営を担う。
8月1日からのプレオープンを経て、8月12日に本格オープンした。神さんは「肩書を外して同じテーブルを囲み、初対面の人同士が仲間に変わる現代の会所を目指して整備した。営業を始めて課題も見えてきたが、ここからがスタート。町内外の多様なプレーヤーが交わり、新たなにぎわいを生み出す場所にしたい。一緒に催しを企画したい人など、気軽に声をかけてほしい」と話す。
コワーキングスペースの利用時間は10時〜21時で、利用料は1日600円。木曜・日曜定休。宿泊は素泊まり1泊5,500円〜。予約はウェブサイトで受け付ける。駐車場8台。