本年度で廃部となる東伊豆町立稲取中学校吹奏楽部の「さよならコンサート」が7月26日、旧稲取幼稚園を改装した交流施設「よりみち135」(東伊豆町稲取)で開かれた。町内外から約100人が来場し、同部としての最後の演奏が行われた。
卒業生などを交えての「東伊豆町のうた」演奏の様子(関連画像9枚)
同部は町内の中学校で唯一の吹奏楽部として、町内のイベントや町民文化祭などで演奏を披露。稲取高校吹奏楽部との合同演奏会を開くなど活動してきたが、近年は部員数が減少。本年度をもって廃部することがが決まった。同部の廃部により、東伊豆町内の中学校からは文化部がなくなる。
部員は3年生6人。当日は欠席した1人を除く5人が演奏に臨んだ。昨年、同会場で開かれた稲取幼稚園の「さよならコンサート」で演奏した縁から今回の開催が決まった。
コンサートでは「かわいいだけじゃだめですか?」「人生のメリーゴーランド」「栄光の架橋」など7曲を披露。部員紹介やかつての顧問による指揮も行われた。最後の演目「東伊豆町のうた そんな町です東伊豆」では、卒業生や下田吹奏楽団のメンバーが加わり共演。毎朝の防災行政無線で流れる曲ということもあり、演奏が終わると会場から大きな拍手が送られた。
アンコールでは「学園天国」を演奏し、来場者もかけ声を合わせた。会場内に設置されたメッセージボードには、来場者から部員へのメッセージが書き込まれた。
部長を務める嘉瀬琴葉さんは「吹奏楽部がなくなるのは寂しいが、最後に支えてくれた皆さんの前でコンサートを開くことができて良かった」と話した。顧問の白井里枝教諭は「部員たちが最後まで頑張る姿を見ることができて良かった。部活はなくなるが、また楽器を持って集まれる機会があれば」と話す。
かつて同部に関わっていたという来場者からは、「地域との関わりが強かった吹奏楽部が廃部になってしまうのは残念だが、最後に卒業生が集まってコンサートができて良かった」などの感想が聞かれた。