「しあわせ」をテーマに多世代が語り合うイベント「かぜまち対話会」が10月17日、ゲストハウス&コリビングスペース「風まち下田」(下田市武ガ浜)で開かれた。
参加者を前に緊張した様子であいさつする企画者の杉田柚果さん(関連画像7枚)
企画したのは、下田市出身で現在は武蔵野大学ウェルビーイング学部(東京都西東京市)で学ぶ大学1年生の杉田柚果(ゆうか)さん。下田高校在学中は生活科学部に所属し、「ジビエ料理コンテスト」での農林水産大臣賞受賞にも大きく貢献したほか、地域住民にジビエ料理を振る舞う「ジビエ食堂」を「風まち下田」で開いた経験も持つ。
進学による上京後も地元への思いは変わらず、「下田で人とつながる場をつくりたい」と、同学部の中村一浩准教授と3年生の山崎かれんさんの協力を得て今回の対話会を企画した。高校時代から縁のある同施設を会場に選んだ理由について、杉田さんは「風まち下田で友達と夢を語り合った時間が心に残っている。この温かい雰囲気の中で対話会を開きたかった」と振り返る。
当日は子どもから70代まで、地元の中高生や大人など幅広い世代の約40人が参加。少し緊張した面持ちであいさつに立った杉田さんを中村准教授がサポートし、和やかな空気の中で幕を開けた。
プログラムでは、参加者が少人数のグループに分かれて「しあわせ」について語り合うグループトークを実施。参加者は施設内のコミュニティースペースやウッドデッキ、屋上など、それぞれ好きな場所に移動してテーブルを囲み、世代を超えて言葉を交わした。
グループトークの後には全体で共有する時間が設けられ、参加者からは「普段は意識して言葉にすることのない『幸せ』を言語化するのは新鮮で難しかった」「初対面の人たちと交流し、世代の異なるいろいろな価値観を聞けて良かった」などの気付きや感想が聞かれた。
会場を提供した同施設オーナーの津留崎鎮生さんは「地元出身で東京で学ぶ大学生が、『地元でやりたい』という思いをこの場所で形にしてくれたことが何よりうれしい。これからも世代を超えて人が集い、誰かの『やりたいこと』を応援できる場所であり続けたい」と目を細める。