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伊豆稲取でグリスロ第2弾実証実験 定員増など改善加え平準期のニーズ検証

キンメダイをあしらった「稲取きんめ号」

キンメダイをあしらった「稲取きんめ号」

 観光客や地元住民が気軽に利用できる周遊車両「グリーンスローモビリティー(通称=グリスロ)」の実証実験が現在、伊豆稲取駅周辺で行われている。1月〜3月に引き続く、第2弾の交通実証実験となる。

町内11カ所を結ぶ停留所マップ(関連画像7枚)

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 10月1日にスタートした同実験は、モビリティー事業を手がける「うさぎ企画」(長泉町)と東伊豆町が共同で行うもの。グリスロは時速20キロ未満で公道を走る小型の電動車両で、第1弾での反響を受けて運行便数を増やしたほか、予約なしで気軽に利用できる仕組みに改良し、将来の本格運行(社会実装)に向けた検証を進める。

 特産のキンメダイをあしらい「稲取きんめ号」と名付けた赤いラッピング車両で、海沿いの景色や街並みをゆったりと巡りながら移動を楽しめるのが特徴。観光客の周遊促進や関係人口化に加え、地元シニア層の日常的な外出支援や交流促進を見据え、観光施設や生活拠点など11カ所に停留所を設ける。運行は東海バス(伊東市)に委託する。

 今年1月〜3月に行った第1弾の実証実験では、目標を上回る利用実績を記録した一方、定員や便数の制約から混雑時に乗車できない利用者が発生する課題が浮き彫りとなった。 今回の第2弾ではこれらの声を受け、車両を運転手を含めた7人乗り(乗客定員6人)へと大型化。さらに運行ルートを見直して1周の運行間隔を従来の60分から45分へと短縮して増便したほか、事前予約なしで停留所から直接乗り込める運用へと利便性を大幅に向上させた。

 第1弾が「雛(ひな)のつるし飾りまつり」など観光の繁忙期だったのに対し、今回は秋の平準期に実施。観光客だけでなく地域住民の日常的な利用ニーズを検証し、持続可能な交通モデルの構築を目指す。

 伊豆稲取駅前から稲取銀水荘まで乗車した旅行客からは「風を受けながら、ゆったりと海の見える景色を走るのは気持ちがいい」「バスやタクシーだったら気に留めないようなものにも気づくことができる」などの声が聞かれ、乗車中にドライバーや相乗りした他の乗客と談笑する姿も見られた。

 うさぎ企画の森田創代表は「全国的にも実証実験で終わってしまい、本格実装に至らないモビリティー事業は多い。今後の正式運行に進めるかどうかは、地元の人たちにいかに必要だと思ってもらえるかが重要。今回の期間中もスタッフが頻繁に現地入りし、利用者の声を聞きながら改善に取り組んでいる」と話す。ここまでの実証実験の手応えについては「想定以上に利用してもらえており好調」とも。

 利用料金は1回250円、1日乗り放題500円。乗車券は伊豆稲取駅舎内「ようよう」などの窓口のほか、東伊豆町公式LINEと連携したアプリでも購入することができる。

 運行時間は10時〜16時45分。運行は11月29日まで。