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伊豆稲取駅に「まちのレセプション」 学生時代から町に関わる若者らが主導

プロジェクトを主導する梅田留奈さん(左)と森本健介さん(右)

プロジェクトを主導する梅田留奈さん(左)と森本健介さん(右)

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 学生時代から東伊豆町に関わってきた20~30代の若者らが中心となり、伊豆稲取駅の売店と観光案内所を「まちのレセプション」としてリニューアルすることを目指すプロジェクトが立ち上がった。現在、開業記念商品開発などの資金を集めるため、クラウドファンディングで協力を呼びかけている。

伊豆稲取駅「まちのレセプション」完成イメージ

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 同プロジェクトは、東伊豆と渋谷を拠点に地方創生に取り組む「micro development」(東伊豆町稲取)の森本健介さんや、東伊豆町の地域おこし協力隊に今年着任した梅田留奈さんらが主導する。2人をはじめとするプロジェクトメンバーには、大学時代に空き家改修や歩行者天国イベントなどでのフィールドワークを通じて東伊豆町と接点を持ち、社会人になってから同町に移住してきた人が多数参加する。「さまざまな活動で関わるうちに、出身地でもない東伊豆町が大好きになった」と梅田さんは話す。

 伊豆稲取駅にはかつて観光案内所と売店があったが、人口減少やコロナ禍で2023年9月末にクローズしていた。同プロジェクトではこれを機に、ウエルカムドリンクを提供する「おもてなし観光案内所」、東伊豆町ならではの物を並べるセレクトショップ、ワークスペースとしても利用できるカフェなどを駅に作り、町を訪れた人を駅に降り立った瞬間からもてなすことができる「まちのレセプション」とすることを目指している。

 施設名は「ようよう」。東伊豆町でよく見られる、「よう」と声をかけると相手が「よう」とあいさつを返す風景のように、出入りする人が手を振り合う場を作りたいという願いを込めた。森本さんは「東伊豆町に関わるようになって10年以上がたつが、東伊豆町の人たちは外から来る人にも温かい。町の人が自然に持っているおもてなし精神が感じられる場所にできれば」と話す。

 クラウドファンディングでは集めた資金を施設改修に使うほか、開業記念商品開発にも充てる。「SNSでのアンケートを重ねながら、街歩きが楽しくなる商品などを、『ようよう』に関わる人たちと一緒に作り上げていきたい」と梅田さん。「駅を利用する人のアイデアをぜひ取り入れたい。一番の利用客である地元の高校生たちも、ぜひ巻き込みたい」とも。

 クラウドファンディングは1月31日まで。「リターンには広告など法人向けのものも用意している。地元企業や東伊豆町で挑戦したい企業にも応援してもらえたら」と呼びかける。

 「ようよう」は2月16日にプレオープン、4月中の本格稼働を目指す。

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