下田を中心に活動するクラフト作家たちのハンドメード作品を展示販売する「手作り市」が12月9日・10日の2日間、伊豆急下田駅前ロータリーに位置する老舗土産物店「下田時計台フロント」（下田市東本郷）2階で4年ぶりに開催される。

会場となる伊豆急下田駅前の「時計台フロント」（関連画像8枚）

　2015（平成27）年から年2回、6月と12月に開催してきた同イベントは、駅前という立地を生かし、電車やバスを利用する観光客や市内外のクラフト愛好家らを数多く集めてきた。2019年12月以降は新型コロナウイルスの影響で開催を見合わせていたが、その間も復活を望む問い合わせが絶えなかったという。

　毎年12月は、伊豆急下田駅の開通記念日である12月10日にイベントを開く。伊豆急行の開通が地域経済に与える影響を、イベントを通じて市民に広く知らせたいという意図がある。特に開通55周年となる2017（平成29）年12月10日、手作り市と連携して伊豆急行と共に餅まきイベントを実施し、これが駅前ロータリーでの初の民間イベント開催となった。

　4年ぶり10回目を迎える今回は約30人の作家たちが出店する。陶器やアクセサリー、染色、布小物などのほか、多肉植物や革製品、レジンアートも展示。手作りの菓子やコーヒー、ジビエなどの食品を販売する店や整体を提供することのできるブースも出店する。クリスマスにちなんだ小物やアロマスプレーを作るワークショップも開くなど、幅広い世代が楽しめる内容になるという。会場が屋内であるため、悪天候でも開催できるのも同イベントの強み。

　主催者であり、下田時計台フロントを運営する三和観光の長池茂社長は「伊豆急下田駅前の当店は、下田の玄関口であり、観光客が下田に対して持つ最後の印象を決める場所でもある。私たちの役割は、お客さま一人一人の思い出に最後のリボンをかけること。手作り市を通じて、作家たちの心温まるおもてなしが多くの人々に伝わることを願っている」と話す。

　開催時間は10時～16時。入場無料。