入り江に広がる透明度が高く穏やかなビーチが人気の下田・外浦海岸の魅力を、独自のデジタルマップと共に紹介するウェブサイト「だいすき外浦」が7月1日に公開された。今月13日から、同サイトへリンクすると誘う二次元コードを掲載したポスターが、伊豆急行線「黒船電車」の車両内に3カ月間掲出されている。
同サイトは、外浦海岸を望む宿「ならいの風」(下田市柿崎)のオーナーであり、外浦観光協会の会長も務める藤井敬久さんの発案で開設。下田の数あるビーチの中でも、観光地のにぎわいから一歩離れて落ち着いた雰囲気に浸ることができる外浦の魅力を「『何もないぜいたく』を味わえる場所」と話す藤井さん。そのポテンシャルが十分に発信しきれていないという危機感から、「家族の海、外浦海岸」というキャッチコピーを掲げ、新たな情報発信の拠点を立ち上げた。
同サイトは、藤井さんが率いる人材紹介会社「スキルポート」が企画・運営し、ITを活用した企業支援などを行う「Stand(スタンド)」(吉佐美)がマップ開発とデザインを担当。サイト内のデジタルマップは外浦周辺を温かみのあるイラストで表現した独自開発のもので、定番の観光情報のほか、釣りスポットやビュースポットなどのローカルな情報を写真と共に紹介する。
最大の特徴は、登録事業者がLINEを通じて、最新情報を自ら投稿・掲載できる仕組み。事業者側が混雑状況や旬の情報をこまめに発信することで、利用者がリアルタイムな外浦の状況を楽しめるよう工夫した。
開発を担当したスタンドの小池貴之さんは「地域の観光資源を正しく伝えたいと、以前から個人的にマップ開発を進めていた。藤井さんから相談を受け、自分が温めていた技術やアイデアが生かせると感じた」と振り返る。
藤井さんは「とにかく伊豆を良くしたい。ミクロな単位の草の根活動を、一企業からマクロな地域全体へと広げ、つなげる動きを作りたかった」と地域への思いを語る。今後は掲載事業者をさらに増やしていくほか、同様の仕組みを他地域へ展開することも視野に入れる。