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下田で親子海洋体験プログラム「カリブの学港」 講師に鈴木香里武さんら

鈴木香里武さんと幼魚採集に取り組む子どもたち

鈴木香里武さんと幼魚採集に取り組む子どもたち

 タレントで幼魚水族館の館長としても知られる鈴木香里武さんらが講師を務める親子向け海洋体験プログラム「カリブの学港(がっこう)」のプレイベントが5月3日、下田ボートサービス(下田市柿崎)で開かれた。約50人の親子が岸壁採集と幼魚観察を体験した。

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 同プログラムは、下田の海を単なる観光資源や見る場所としてだけでなく、子どもたちが実際に触れ、観察し、考える「学びの場」として開いていく探究型のプロジェクト。「岸壁幼魚採集家」として全国の漁港で稚魚や幼魚の観察・記録に取り組む鈴木さんが港長(こうちょう)を務め、世界中の海洋生物を水族館などに届ける「海の手配師」として知られる石垣幸二さんや、全国津々浦々で海の探究活動に取り組む森田太郎さんといった海のスペシャリストたちも参加。プロフェッショナルな視点から、子どもたちの探究心の育みをサポートする。

 今回のイベントは、5月中旬の本開催に向けた少人数限定のプレイベントとして実施されたもので、下田ボートサービスが浮桟橋や教室を会場として提供した。

 午前中は海で活動する際の安全について学んだ後、実際の岸壁へ移動して採集体験を実施。海面や岸壁まわりを観察し、流れ着いた小枝や葉っぱなどの漂流物に紛れる幼魚を探した。鈴木さんによると、幼魚を見分けるポイントは「違和感を見つけること」だという。波に流されるごみとは異なる「自分の意思を持った動き」を見つけることで、子どもたちは船のそばや海藻の陰に隠れる、透明で小さな命を次々と発見していった。

 最初は子どもの付き添いだった保護者も次第に夢中になり、親子が同じ目線で海をのぞき込み、寝そべるようにしてすき間を観察する姿が見られた。保護者からは「子どもが好きで連れてきたが、実際に幼魚が取れるまで親の自分も夢中になった」という声も聞かれた。

 午後は、採集した生き物を実際に観察しながら海の生態系について学ぶ時間を設けた。この日確認されたのは、ドロメ・ボラ・マダイ・メジナ・イソスジエビなど約16種類。背びれが一枚につながっているかどうかなど、魚を見分けるポイントも紹介したほか、子どもたちが講師と夢中になって魚の特性について話し合う場面も見られた。未利用魚など食に近い話題にも触れ、海の生き物と人の暮らしのつながりへの理解も深めた。

 参加した子どもからは「下田の海にはたくさんの幼魚がいて、下田の海が好きになった」などの感想が聞かれた。

 本プログラムは5月16日・17日の10時~16時、下田ボートサービスの浮桟橋と道の駅「開国下田みなと」の特別展示室を会場に開く。参加費は1人1万円。参加申し込みはPeatixで受け付ける。各日15時からの午後の部は参加無料。

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