約2カ月にわたって人々の目を楽しませてきた松崎町の春の風物詩「田んぼをつかった花畑」が、いよいよ終盤を迎えている。会期最終盤となる5月1日~5日には、フィナーレを飾る恒例の「無料花摘み」が開かれ、連日多くの来場者でにぎわいを見せている。
「花とロマンの里」を標榜する松崎町で2000(平成12)年に始まった同イベント。農閑期の田んぼを活用した約2万5000平方メートルの広大な敷地には、2月中旬ごろから次々とさまざまな花が咲き誇る。色鮮やかな花々が春風に揺れる様子は、まるで広大な花のじゅうたんを敷き詰めたような壮観な光景で、この景色を求めて毎年足を運ぶファンも多い。現在は、赤やピンクのヒナゲシと、青や紫のヤグルマソウが花畑の主役となり、美しいコントラストを描いている。
当初は松崎町が主導して始まった同イベントだが、2019年からは有志による「松崎花畑実行委員会」が主催を引き継ぎ、地域住民の力でこの美しい景観を守り続けている。
今年は参加型のワークショップを開催し、イベント名物である人間そっくりな「リアルかかし」を2年ぶりに復活させた。遠目には本物の人間と見間違えるほど精巧なかかしたちが花畑に配置され、のどかでノスタルジックな風景に温かい彩りを添えた。
会期最終盤の現在は、花畑の中に自由に立ち入って花を摘むことができる無料の花摘みイベントが行われている。花畑としての役目を終えた後は、田植えに向けた準備が始まる。来場者たちが花を摘み取ることは、田植え準備の一環でもある。
実行委員会の山本望さんは「今年も多くの人の協力で開催することができた。無料花摘み期間中、旅の思い出にぜひ花を摘んで帰ってもらえたら」と来場を呼びかける。「つぼみの状態でも、持ち帰って水に生けておけば2~3日程度できれいに花が咲く」と、花の楽しみ方のコツも話した。
花畑の一般開放と無料花摘みは5月5日まで。