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下田に「ジェラテリア アモーレ」 伊豆の食材にこだわる移住者が開業

「Gelateria Amore」を営む久保田翼さん(左)と瀧内愛さん(右)

「Gelateria Amore」を営む久保田翼さん(左)と瀧内愛さん(右)

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 伊豆の食材にこだわるジェラート店「Gelateria Amore(ジェラテリア アモーレ)」(下田市一丁目)がオープンして、9月14日で1カ月がたった。

こだわりのショーケース「ポゼッティ」がジェラートの劣化を防ぐ(関連画像4枚)

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 店主は横浜出身の久保田翼さん。横浜で清掃業を営んでいたが、月1~2回程度サーフィンのため下田に通う日々を重ねるうちに同地を気に入り、移住を決意。「自分だったら下田に何の店があればうれしいか」を考える中でジェラート店を着想し、本場イタリアでの研究や、新潟や鎌倉のジェラート店での修業を重ねた。久保田さんが製造を、パートナーの瀧内愛さんが接客を担当する。

 ポリシーには「口に入るものとして健全なこと」「可能な限り伊豆の素材を使うこと」を掲げる。それに従ってジェラートには合成保存料・合成着色料・乳化剤は使わない。水は下田観音温泉の温泉水を使う。

 店内は「久保田さんがイタリアで感じた雰囲気」を踏まえた内装に仕上げた。特にこだわったのが「ポゼッティ」と呼ばれるつぼ型のショーケース。一般的なジェラート店のものと異なり、ふたがあるため中身が見えない。「ジェラートは品質が落ちるのが非常に早い。ポゼッティであれば水冷式で温度が安定し、光や空気に触れる回数を少なくして劣化を防ぐことができる」と久保田さん。「ジェラートを直接見ることができないのは不便かもしれないが、気になるフレーバーがあれば一生懸命、説明させていただく」とも。

 店内に並ぶジェラートは10種類前後。定番のミルク味やヨーグルト味などに加え、下田ソルトを使った「塩キャラメル」、下田の地酒を使った「ジャパニーズサケ」、河津バラ園のバラを使った「IZU ROSE(イズローズ)」、南伊豆モクサコーヒーが焙煎(ばいせん)した豆を使う「カフェラッテ」など、伊豆の食材を使ったものも多くそろえる。いずれも、ダブル(2種)=600円、トリプル=690円。久保田さんや瀧内さんが地元漁師の手伝いなど、地域活動に参加する中で得た人脈から仕入れ先を開拓していったという。

 「ジェラートはさまざまな食材を合わせることができるので、いろいろな人と協力して地域の良さを発信していきたい」と久保田さん。「地元の人やリピーターのお客さまに楽しんでもらえるよう、新しい味をどんどん開発していきたい」と意欲を見せる。

 営業は金曜~日曜の11時~20時。

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