下田で新たに開発が進められているタンポポを使ったノンカフェイン飲料「たんぽぽコーヒー」の試飲会が4月21日、「おそーざいカフェ・カマや」(下田市二丁目)で開かれた。
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同飲料は、下田市の地域おこし協力隊・新村(しんむら)陽さんが開発を進めるもの。自身の結婚式の際に妊娠中の知人がコーヒーを控えていたことから代替飲料を調べ、「たんぽぽコーヒー」の存在を知った。「我慢ではなく選択肢を」という思いが商品開発の原点になったという。
タンポポの根を乾燥・焙煎(ばいせん)して作る「たんぽぽコーヒー」はノンカフェインで、子どもや妊婦でも安心して飲めるのが特徴で、ミネラルやポリフェノールも多く含むという。新村さんは栽培から加工まで一貫して手がけ、現在は商品化に向けた最終段階を迎えている。
国内で流通する他製品の多くが外国産とされる中、同商品の原料は100%下田産タンポポ。農薬や化学肥料の影響を受けにくい環境を求めてあえて耕作放棄地で栽培を進めており、検査ではカフェインのほか、残留農薬や重金属も検出されていないという。
味わいは苦味や酸味がしっかりしているのが特徴で、「牛乳や豆乳を加える飲み方にも合う」と新村さん。健康志向の高まりを背景に、医療関係者を含む都内企業など約10社から既に引き合いがあるという。
試飲会に会場を提供した「カマや」店主の杉山裕子さんは「実際に吉佐美の畑を見学し、新村さんの熱意に打たれた。栽培・加工の過程が分かるので、胸を張って人に薦められる」と話す。
新村さんは「自然も人も温かく、毎日が楽しい。支えてくれる地域の人たちに恩返しできるよう、下田発のブランドを形にしたい」と意欲を見せる。
価格は、ドリップバッグ(5グラム)1個=385円、6個入り=1,980円、150グラム袋=6,600円など。葉の部分はペットフードとしての活用も検討している。直販は行わず、地域店舗での委託販売を予定しており、ウェルビーイング拠点「みなみかぜ」(下田市柿崎)や市内飲食店などでの展開を見込む。