下田市最大の祭典「第87回黒船祭」が5月15日~17日の3日間、市街地や下田港などを舞台に開催された。期間中は天候にも恵まれ、20万9899人の来場者でにぎわった。
公式パレードでは「ぺるりん」を乗せたオープンカーにも歓声が送られた(関連画像25枚)
下田市が5月29日に発表した推計値によると、3日間の延べ来場者数は20万9899人を記録。悪天候に見舞われ大幅に客足が落ち込んだ昨年(13万920人)からのV字回復を果たしただけでなく、一昨年(20万7290人)をも上回るにぎわいを見せ、街じゅうが国際色豊かな熱気に包まれた3日間となった。
下田開港に尽力した先賢の偉業をたたえ、世界平和と国際親善を目的に1934(昭和9)年から続く同祭典。今年は8年ぶりとなる駐日米国大使の参加や、姉妹都市提携60周年の節目を迎えた群馬県沼田市からの訪問団の参加などもあり、他の国や町との強い絆を印象付ける開催となった。
初日には、ペリー上陸記念公園で「ペリー艦隊来航記念碑献花式」が執り行われ、松木正一郎下田市長やニューポート市訪問団ら日米の関係者、地元の園児たちがペリー像の前に花を捧げた。夕方からは下田東急ホテルで日米双方の関係者が集うレセプションパーティーを開催。ジョージ・グラス駐日米国大使や、鈴木康友静岡県知事らも参加し、友好を深めた。夜には下田港で恒例の「海上花火大会」が催され、4カ所から間断なく打ち上がる大迫力のスターマインなどが、初日の夜空と港を華やかに彩った。
晴天に恵まれた2日目には、祭りの目玉である「公式パレード」が市内の目抜き通りで繰り広げられた。米第七艦隊や海上自衛隊の音楽隊による力強い演奏が響き渡る中、沿道の観客からひときわ大きな歓声を集めたのが、クラウドファンディングの支援で新調されて生まれ変わったご当地キャラクター「ぺるりん」の姿。下田郵便局横の「KIZUNA広場」ステージでは「ぺるりん復活祭」が行われた。新たなボディーを手に入れたぺるりんを乗せたオープンカーが公式パレードにも加わり、詰めかけた多くのファンや観光客を沸かせた。
3日目も晴天に恵まれ、生演奏が楽しめる「にぎわいコンサート」や、時代劇衣装などに身を包んだ人たちやご当地キャラたちなどがにぎやかに街なかを練り歩く「にぎわいパレード」を開催。道の駅開国下田みなとでの熱い「日米親善綱引き大会」では、今年初参加の下田青年会議所チームが総合2位の大健闘を見せた。
会期中はその他にも、了仙寺でのコミカルな「再現劇『日米下田条約調印』」や「きものファッションショー」などの恒例行事に加え、地域貢献活動で獲得した「IZU POINT」でフードロスを活用した飲食物やおゆずり品などを手に入れられる「IZU DAO ストア」も初めて出店した。同DAOが投稿した動画は「黒船祭インスタ共同投稿キャンペーン」で最多の再生回数も記録するなど、注目を集めた。
今回も打ち上げ花火の費用などを募るクラウドファンディングを実施。154人から約138万2,000円の支援を集めた。目標としていた200万円には届かなかったものの、一昨年の約26万円、昨年の約100万円を上回る結果となった。