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下田で毎年恒例「北方領土の日」記念マラソン 入賞賞品は北海道のサケ

下田の街なかを駆け抜ける中学生たち

下田の街なかを駆け抜ける中学生たち

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 下田市内で2月7日、「第43回『北方領土の日』記念史跡めぐりマラソン大会」が開かれ、179人の参加者が約5キロのコースを駆け抜けた。

北方領土のゆるキャラ「エリカちゃん」も応援に駆けつけた

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 2月7日は1855年に日本とロシアが条約を結んで国境を決めた「北方領土の日」と定められている。この「日露通好条約」の調印が下田で行われたことを記念し、下田市では毎年この日にロシアにゆかりのある史跡を巡るマラソン大会を開催している。同大会では一般参加者に加えて、市内中学生が学校行事として走るのが恒例となっている。

 中学生たちが参加する開会式であいさつに立った松木正一郎市長は「北方領土の日を記念してのマラソン大会は全国的にも珍しい。余裕があれば街の人たちの応援に手を振って応えてほしい」と話した。さらに「これを機に北方領土って何だろうと調べ、世界で活躍する人になってほしい」とエールを送った。

 続いて下田中学校1年生の笹本真咲(まさき)くんは「全員完走を目指して頑張る。僕たちが走ることで、北方領土返還の運動に少しでも貢献したい」と選手宣誓を行った。

 10時ちょうどに一般の部が、5分後に中学生たちがスタート。選手たちは日露通好条約の調印が行われた長楽寺(下田市三丁目)を出発して下田旧町内の街なかを抜け、日本滞在中のロシア人の埋葬地だった玉泉寺(柿崎)で折り返してスタート地点に戻る5.1キロのコースを走った。

 一般男子の部で優勝したのは、16分ちょうどでゴールした高橋武蔵さん。2位とわずか2秒差のデッドヒートを制した。一般女子の部は森野夏歩さん(18分36秒)が、中学生男子の部は日吉佑斗くん(19分00秒)が、中学生女子の部は堤真央(まなか)さん(22分14秒)が、それぞれ優勝した。各部門の上位8人には、賞品として北海道根室市から届いたサケが贈られた。

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