下田の英語教室「まごのて」が主催するハロウィーンイベントが10月27日、旧町内エリアにあるコワーキングスペース「あたらよ」(下田市二丁目)で開催された。
企画したのは、2022年に家族で下田に移住してきた和田慧さん。市内で英語教室「まごのて」を営むほか、今年4月からはフリースクールも運営している。昨年に続き2回目となる今回は、子ども35人を含む約50人の親子が参加。参加者たちは魔女や動物、好きなアニメのキャラクターなどに扮(ふん)し、イベントを盛り上げた。
会場に集まった子どもたちは、用意された紙袋にジャック・オー・ランタンの目や口を貼ったり、好きな色を塗ったりして、お菓子を入れるための袋作りを楽しんだ。トイレットペーパーを人に巻きつけてミイラ男にするゲームや写真撮影も行った。
メインイベントであるハロウィーンパレードでは、子どもたちに「どんな場所にどんな店があるのか知ってほしい」と、干物店「小木曽商店」(二丁目)や観光客にも人気の居酒屋「開国厨房なみなみ」(三丁目)などの店舗に菓子配布の協力を呼びかけた。子どもたちは店の前で「トリック・オア・トリート」と元気よく叫び、菓子をもらった後は「サンキュー」と笑顔で手を振った。
町なかでは外国人観光客から「こんにちは」と声をかけてもらったり、パレードを見て家から出て来る人がいたりと、仮装した子どもたちに下田の人々も興味津々な様子だった。
「下田ではハロウィーンをイベントとするところが少ない。このイベントを通して、下田の町ににぎわいをもたらし、まちおこしの一助になれば」と和田さんは話す。
市内から参加した母親は「なかなか下田でこのようなイベントがないのでうれしい。とても楽しかった」と話す。参加した子どもからは「お菓子がたくさんもらえてうれしい。仮装するのも楽しかった」などの感想が聞かれた。