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東海バスの宿泊施設「ばすてい」 案内所とバス車体をリノベーション

バスと過ごす1棟1台貸し切り宿泊施設「ばすてい」

バスと過ごす1棟1台貸し切り宿泊施設「ばすてい」

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 伊豆半島全域を走る東海バスを運営する「東海自動車」が11月17日、バス案内所とバスを一体的にリノベーションした1日1組限定の宿泊施設「ばすてい」(西伊豆町宇久須)をオープンする。

「ばすてい」ではベッドを備えたバスの車内に宿泊することもできる(関連画像10枚)

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 同宿は、2022年3月に閉鎖した「宇久須(うぐす)案内所」の趣ある木造建物を生かした宿泊施設。かつて鉄道との直通乗車券を販売し「宇久須駅」の愛称で地域住民から親しまれてきた同案内所を、地域に新たな魅力を創出する場として活用する。

 「バスと過ごす」をコンセプトに掲げ、「バス」と「ステイ(=過ごす)」を合わせて「ばすてい」と名付けた。敷地内には引退した路線バスの車体も並ぶ。

 待合室だった場所は内装をほとんど変えずに補修し、飲食が可能なダイニングルームにした。案内所のカウンターと事務所だった場所は調理器具を備え付けたキッチンとし、持参した食材を使って調理を楽しむことができる。事前予約で海の幸を盛り込んだ食材セットを注文することも可能。かつて倉庫として使っていた部屋はベッドルームにリノベーションし、浴室やトイレなども備える。

 旧案内所の横に設置された路線バスは、かつて伊豆半島各地を走っていた当時のレトロカラーに塗装され、運転席に座ってハンドルや行先表示ボタンの操作を楽しむことができる。バス中央から後方には座席を向かい合わせたボックス席やベッド3台を設け、移動手段としてのバスとは異なる独自の空間で「特別なひとときを過ごすことができる」という。

 同社事業部の土屋咲季さんは「普段バスに乗車する時は、静かにするなどマナーを守らなければいけない。『ばすてい』では、運転席に座る体験や自由に降車ボタンを押すなど、普段することができない体験が可能になるので楽しんでほしい」と話す。

 宿泊料金は1棟1泊3万4,000円~。宿泊定員は5人。宿泊予約は11月10日12時から、ホームページで受け付ける。宿泊客の先着500人に、バスの停車ボタンを模したオリジナルキーホルダーを進呈する。

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