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南伊豆の自家焙煎「モクサコーヒー」が1周年 新たに宿泊施設や焙煎講座も

モクサコーヒーを営む服部文雄さん・麻衣さん夫婦

モクサコーヒーを営む服部文雄さん・麻衣さん夫婦

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 南伊豆の山と川に囲まれた場所で自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆の販売とカフェ営業を行う「moksa coffee(モクサコーヒー)」(伊豆町蝶ケ野)が9月9日で1周年を迎えた。当初は国分寺の本店に続く2号店だったが、今年8月からは南伊豆店を本店として営業している。

店舗外観、古民家の雰囲気を大切に自分たちで少しずつ改装を進めている(関連画像5枚)

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 同店を営むのは服部文雄さん・麻衣さん夫婦。結婚当初は2人とも会社勤めをしていたが、それぞれ仕事や人生のあり方に疑問を覚え、10年ほど前、立て続けに会社を退職。今後の生き方を模索する中で、焙煎所を併設するカフェのオーナーとの出会いをきっかけにコーヒーに興味を持つようになり、修業と研究を開始。2019年に東京・国分寺で店をオープンした。麻衣さんは「10年前はまさか自分がコーヒー店をやるなんて夢にも思わなかった」と当時を振り返る。

 南伊豆へ2号店を出したきっかけは、2020年に友人の誘いで訪れた南伊豆の自然の豊かさに一目ぼれしたこと。すぐに空き家バンクを通じて現在の物件を契約した。「当初は別荘のつもりだったが、とりあえず国分寺から持ってきた豆を置いてみたら意外と売れた。こんな山奥でもコーヒーを求めていろいろな人が足を運んでくれて、交流の場を作れるのが楽しかった」と文雄さん。

 店名の「モクサ」はサンスクリット語で「束縛からの開放」を意味する。「会社員という束縛から解放された自分たちの生き方を表現するとともに、自分たちのコーヒーを飲んで束縛から開放された幸せな時間を過ごしてほしいという願いを込めた」という。

 「広い土間が特に気に入っている」という店内は、電気関係の仕事に携わっていた文雄さんの経験を生かして、古民家の雰囲気を大切にしながら自分たちで少しずつ改装を進めている。

 店内では、ブラジル・コロンビア・ペルーなどさまざまな国のコーヒー豆(100グラム、800円~)の販売に加え、「ドリップコーヒー」(500円)や「エスプレッソ」(400円)などを提供する。

 最近は町内の空き物件を活用した一棟貸しの宿の運営、初心者向けのラテアート講座や焙煎体験、プロを目指したい人向けの焙煎講座なども始め、コーヒーを中心とした交流の輪を広げている。

 営業時間は11時~17時。火曜・水曜・木曜定休。 

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