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アユ釣り解禁前の下田の川で1万5000匹の稚アユ放流 地元小学生も放流体験

稲生沢川に稚アユを放流する子どもたち

稲生沢川に稚アユを放流する子どもたち

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 下田市の中心を流れる「稲生沢川(いのうざわがわ)」(下田市河内)で5月11日、稚アユの放流が行われ、地元の小学生も放流体験に参加した。

飛びはねるアユ(関連画像6枚)

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 稲生沢川は水質が良く、天然遡上(そじょう=アユが海から川をさかのぼっていくこと)のアユも多い。毎年夏には多くの釣り人がアユ釣りを楽しむ姿が見られる。今年もアユの豊漁を期し、アユ釣り解禁日を前に「稲生沢川非出資漁業協同組合」主催による稚アユの放流が行われた。稚アユ210キロ、約1万5000匹が川の7カ所に放流された。

 放流された稚アユは、駿河湾で1~2月に捕獲し育てたもの。1匹平均体長13センチ、重さ15グラムで、夏ごろには体長が20センチほどになるという。

 地元の自然に関心を持ってもらいたいと毎年、稲生沢小学校の2年生が放流体験に参加している。当日は、20人の児童がアユを放流。地元の建設会社「河津建設」も活動に協力した。

 川のそばに置いた大きなバケツを開けると、アユが元気よく飛び跳ね、子どもたちは「すごい」「元気いっぱいだね」などと歓声を上げた。その後、一人一人に手渡されたアユの入ったバケツを慎重に運び川へと放流。手を振りながら「大きくなってね」と呼びかけた。

 同組合の小川憲治組合長は「なかなか体験できることではないので、いい思い出にしてほしい」と子どもたちに語りかけた。放流体験に参加した児童は「楽しかった。大きくなったアユにまた合いたい」と名残惜しそうに川に手を振った。

 稲生沢川でのアユ釣り解禁は6月1日。

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