例年約20万人が訪れる下田最大のイベント「黒船祭」が5月15日に開幕した。国内のみならずアメリカからも多数のゲストが訪れ、会期中は下田の街が国際色豊かなにぎわいを見せる。
黒船祭初日を締めくくった「海上花火大会」の様子(関連画像15枚)
1934(昭和9)年に始まった黒船祭は、下田開港に尽力した人々の功績をたたえ、世界平和と国際親善を目的とする歴史ある祭典。第87回を迎える今年も、5月の第3土曜を含む金~日曜の日程で開催する。
初日の13時30分からは、ペリー提督の胸像とアメリカ海軍から寄贈された錨(いかり)が飾られている「ペリー上陸記念公園」(下田市三丁目)で、「ペリー艦隊来航記念碑献花式」が行われた。松木正一郎下田市長や米ニューポート市訪問団をはじめ、日米双方の関係者が参列。地元の園児たちも並んでペリー像の前に花を捧げた。
献花式で松木市長は「ペリー像の下の『日米友好の灯』を守っていけるよう、グローカルシティーとして努力していきたい」と語り、ニューポート市のチャールズ・ホルダー市長は「170年以上前、ペリー提督が開国の地として美しい下田を選んでくれたことに感謝する。友好関係を若い人々が次につないでいってくれることが大切」と、それぞれあいさつした。
17時には、歩行者天国となった各商店街に多数の屋台が並ぶ「開国市」が始まり、街全体が一気に祭りムードに包まれた。下田郵便局横の「KIZUNA広場」にはテーブル席を用意し、来場者は屋台で購入した飲食物を味わいながら、シンガー・ソングライターのフルヤトモヒロさんによる弾き語りや、米海軍第7艦隊音楽隊のコンサートを楽しんだ。
それと同じ頃、下田八幡神社(一丁目)でも恒例となりつつある「下田音楽祭(SHIMODA MUSIC FESTIVAL)」が開かれ、松室政哉さん、まきちゃんぐさん、Ryu Matsuyama soloさんらプロミュージシャンが出演。参道に並ぶ屋台を訪れた人たちも、アーティストたちの演奏に熱心に耳を傾けていた。
その後、20時15分からは下田港を舞台に1000発以上が打ち上げられる「海上花火大会」が開催され、約30分間にわたる夜空の競演が黒船祭の初日を華やかに締めくくった。
会場を訪れた人たちからは「金曜日なのにかなりの人出で驚いた」「今年は3日間とも天気が良さそうでうれしい」「花火のフィナーレは特に圧巻だった」などの声が聞かれた。
祭りは今月17日まで続き、16日には記念式典や公式パレードが予定されている。