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南伊豆・下流海岸で清掃&学習イベント「クリカツ」 親子40人が清掃と学び

「クリカツ」参加者集合写真

「クリカツ」参加者集合写真

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 岩場が広がる下流海岸(南伊豆町下流)で6月14日、親子参加型の海岸清掃活動と体験学習イベント「クリカツ」が開かれ、約40人が参加した。

子どもたちのギフト選びの様子(関連画像8枚)

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 主催は、同町一ノ瀬で美容室「杜とあお。」を営む中野美代子さん。「クリカツ」は2017(平成29)年に始まり、年1~2回のペースで開いており、今回で11回目。現在は、趣旨に賛同し参加者に割引券などを提供する地元の「ギフトパートナー」も増えており、イベント終了後のギフト選びの時間は、子どもたちの楽しみの一つとなっている。

 清掃活動の後は、回収したごみを家庭ごみと海洋ごみに分別し、種類や量を確認。続いて行われた学習講座では、中野さんの夫・和洋さんが講師を務め、川から海へとつながる流れを図解で示しながら、子どもたちに説明した。「プラスチックなどのごみは、回収される場所によってリサイクルへの負荷が異なる。それぞれの場所でのごみの状態を学び、『なぜごみを拾うのか、減らすのか』『何のために減らすのか』を考えてほしい」と呼びかけた。

 この後、「ごみを減らしましょう」と題した出前講座が南伊豆町職員によって開かれた。講師を務めた生活環境課の植松佳揮さんは、町内の家庭ごみの種類や排出量、海洋ごみによる環境問題などについて説明。「使い切り」「食べ切り」「生ごみの水切り」の3つを実践する「3きり運動」や、家庭で使えるごみチェックシートの活用を紹介し、ごみ減量の重要性を呼びかけた。参加者の親子は、チェックシートを見ながら家庭での取り組み状況を確認しながら、熱心に耳を傾けていた。植松さんは「『3きり運動』の意識が町全体に広がれば、無理なく続けられる形で、ごみをもっと減らせる」と力を込めた。

 中野さんは「次は秋ごろに『クリカツ縁日』という催しを予定している」と話し、「これまでに拾ったごみを使った遊びや展示など、ごみ拾い以外の何かを形にしたい。『ごみを通じて、誰もが表現者になれるギフトエコノミー』を目指し、子どもの教育を軸に、みんなで成長していきたい」と意欲を見せた。

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