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松崎町で「冬の西風」移住体験会 オフシーズンのリアルな暮らし知る機会に

松崎海岸で西風体験・散策の様子

松崎海岸で西風体験・散策の様子

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 夏のイメージが強い伊豆への移住検討で見落としがちな冬の暮らしに注目した「伊豆まつざき名物『冬の西風』移住体験会」が2月17日・18日、松崎町で開かれた。

1日目夜はジビエ料理「ほりらぼ」で懇親会。店主の堀浩一さん(写真右端)の姿も。

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 企画・運営したのは、町民有志から成る「伊豆まつざき田舎暮らしサポート隊」。同団体では松崎町での暮らしの良い面も悪い面もリアルな姿を発信し、移住前後の暮らしに関わるサポートや、さまざまな交流イベントを行っている。

 「伊豆は特に夏のイメージが強いこともあり、移住検討時にオフシーズンの暮らしを見落としがち」と話す隊長の神(こう)健一さん。今回のツアーは、冬場の強い西風などオフシーズンの松崎町での暮らしを深く知ってもらうことを目的に開催した。

 初日、現地に集合した参加者たちは、町の重要資源である「なまこ壁」の建物など街なかを散策し、カフェ「フランボワーズ」(松崎町宮内)で一休み。その後「とんび農園」(岩科南側)で農業現場のリアルな姿を見学した。当初予定していた西風体験と夕日観賞は悪天候でかなわなかったが、代わりに地元住民から話を聞きながら海岸を散策し、夜はジビエ料理店「HOLY's Labo(ほりらぼ)」で地元住民も交えて懇親会に臨んだ。

 2日目は町内の空き家を見学し、町での生活イメージを膨らませた。昼は松崎港すぐそばの「民芸茶房」(松崎)での懇親会の後、さつま揚げ専門店「はやま」(松崎)を見学。店主の端山智充さんの手による揚げたてのさつま揚げを食べながら、町での仕事に関する話を聞いた。その後、現地解散した。

 参加者たちからは「目的を持って町へ来ると見えるものが違う。さまざまなことを考えることができた」「自分で決断することに不安を感じていたが、背中を押してもらい移住をしようと決断できた」などの感想が聞かれた。「今後も町のさまざまなイベントにも参加したい」という声もあった。

 「移住は地域の良い面も悪い面も受け入れられるか、移住前にその地域に住んでいる人とどれだけ関われるかがポイントになってくる」と話す神さん。「これからも松崎町のリアルを知ることができ、人と出会えるような機会を企画していきたい」と意欲を見せる。

 次回は3月30日、移住検討者と地元住民の交流を目的とした花見会を予定している。

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