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東伊豆町で伊豆半島初の「保育園留学」始動 親子で自然を楽しむ移住体験

東伊豆町で伊豆半島初の「保育園留学」始動

東伊豆町で伊豆半島初の「保育園留学」始動

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 東伊豆認定こども園(東伊豆町稲取)が、子どもを預けながら東伊豆町で1~2週間の暮らしを体験できる「保育園留学」を始めて、8月6日で1カ月を迎えた。

子どもが通う「東伊豆認定こども園」のスタッフたち

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 保育園留学は、地方創生事業に取り組むスタートアップ企業「キッチハイク」が2021年から提供しているサービス。子どもを保育園に預けながら家族で1~2週間の移住体験ができるプログラムで、子どもには自然体験を、親にはリモートワークや自身を見つめ直す機会を提供し、受け入れ先の地域には空き家活用など経済貢献をもたらすことを目的としている。北海道厚沢部町で始まった取り組みが、現在は全国約20の地域に広がり、これまで200組以上の親子が利用している。静岡県内では御殿場市に続き2カ所目。

 プログラム導入のきっかけは、同社広報の福田将人さんが東伊豆町への移住者だったこと。「友人の誘いで遊びに行ったのが東伊豆町との出合い。ゆったり過ごせる田舎町だけど、コワーキングスペースなどもそろっており、人と人とのつながりが強いことも気に入って移住を決めた」と福田さんは話す。

 福田さんが保育園留学の担当者だと聞きつけた町議会議員から打診があり、町とのプログラム導入に向けた協議が始まったという。「保育園留学の利用者の多くが首都圏在住の家族。首都圏からアクセスの良い保育園留学先を増やしたかった」と福田さん。「私自身が東伊豆町の良さを知っていたので、町の魅力を広めたいという気持ちも強かった」とも。

 プログラムに参加する家族は、築50年の古民家を改築した宿「湊庵 錆御納戸」を拠点としながら、町に1~2週間滞在する。その間、子どもは東伊豆町の自然を生かした遊びや体験を大切にする「東伊豆認定こども園」に通い、親はコワーキングスペース「EAST DOCK」などでのリモートワークや、海辺を散歩や近くの温泉での気分転換などをして過ごす。さらに宿を通じて、東伊豆町でのさまざまなアクティビティーも案内する。

 「早くも東伊豆町では1組の親子が保育園留学に参加してくれて、良い手応えを感じている」と福田さん。「短い期間でも住んだことのある場所は『ただいま』と言える場所になる。そんな場所が増えると人生はもっと豊かになるはず。ぜひ保育園留学を体験してみてほしい」と呼びかける。

 東伊豆町での受け入れは4~5歳児のみ。料金は、1週間=19万円~、2週間=27万5,000円~。

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