ジビエをはじめとする地元食材を取り入れた洋食レストラン「観山亭No.5(ナンバーファイブ)」(下田市二丁目)がオープンして、6月13日で3カ月がたった。
自慢のスペシャリテ、ハーブ香る「パテドカンパーニュ」(関連画像10枚)
店主は下田出身の料理人、久保田剛(ごう)さん。下田東急ホテルで約20年にわたり研鑽を積んだほか、今井浜東急ホテルやミクニ伊豆高原などで経験を重ね、今年3月に念願の独立を果たした。
店舗は、かつて多くのファンに惜しまれつつ閉店した人気スパゲティ店「さんちょうめ」跡。なまこ壁や一枚板のテーブル、ステンドグラスといった前店舗の情緒ある意匠をリノベーションで巧みに生かし、温かみのある空間へと再生させた。店内には、テーブル4卓12席を用意する。
店名は、かつて曽祖父が営んでいた料理店の屋号「観山亭」を受け継いだもので、久保田さんが5代目の料理人であることや、自身の名前「剛」の英語読みである「GO」にちなんで「No.5」と名付けた。
「街なかに気軽に立ち寄れるビストロが少ないという声をよく耳にしていた」と話す久保田さん。家庭ではまねできないプロの味を届けたいと、伊豆産のジビエやキンメダイ、サザエ、旬の地場野菜をふんだんに使ったメニューをそろえる。
ランチタイムには、グラナ・パダーノチーズと春菊のソースが鮮やかな「鶏腿肉のバロティーヌ」(パン付き、2,000円)や、トマトとココナツでじっくり煮込んだ「豚バラ肉のラグー」(パン・サラダ付き、1,900円)などを用意。ディナータイムには「キンメダイのカルパッチョ」(1,600円)や「伊豆産猪バラ肉の赤ワイン煮」(80グラム、2,500円~)など、アラカルトを中心に提供する。
中でもワインとの相性を追求した「パテドカンパーニュ」(1,300円)は久保田さんの自信作。「白レバーのムース」(850円)と共に昼夜問わず人気を集めており、グラス(500円)からボトルまで幅広く取りそろうワインと共に楽しむ地元客の姿が目立つ。
久保田さんをすぐそばで支える河津町出身のパートナー・佐藤珠(めぐみ)さんは「久保田さんが生き生きと楽しそうに厨房に立つ姿を見られて本当にうれしい。お客さまからダイレクトに『おいしかった』と言っていただけるのが何よりの励み」と充実した表情を浮かべる。
開店から3カ月がたち、口コミや評判を聞きつけて遠方から訪れる客やリピーターも増えてきたという。下田への帰省時に母親と恩人へのプレゼントとしてディナーを利用したという吉田月夜さんは「非常に手の込んだ美しい料理。地元の野菜やハーブも新鮮で、一皿ごとに下田の豊かな自然を感じられた。お酒が進む心地いい空間だった」と話す。。
久保田さんは「お客さまも近所の方々も本当に温かく、時には差し入れを頂くこともあり感謝が尽きない。これからも地域に愛される店づくりを大切にしながら、自分自身が本当においしいと納得できる料理を追求していきたい」と意欲を見せる。
ディナーコースは4人以上で貸し切り利用も可能(最大8人、繁忙期を除く)。営業時間は11時30分~14時(ラストオーダー)、17時30分~20時(同)。火曜・水曜定休。