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東伊豆に移住者パティシエがカフェ開業 古民家改装の宿に併設

東伊豆「すみんこカフェ」店主の荒武悠衣さん

東伊豆「すみんこカフェ」店主の荒武悠衣さん

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 伊豆急行線、伊豆稲取駅から徒歩11分、海岸沿いの道路から路地を一本入った場所にある「すみんこカフェ」(東伊豆町稲取)がオープンして12月2日で3カ月を迎えた。

すみんこカフェ看板メニューの「米粉マフィン」

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 店主の荒武悠衣さんは香川県出身。製菓学校を卒業後、キャンディーの製造販売を手がける「CANDY SHOW TIME」に就職。結婚を機に伊豆に移住し、伊東市の地域おこし協力隊を経て夫の優希さんとともに合同会社湊庵を設立。「錆御納戸(さびおなんど)」「赤橙(せきとう)」「morie」の3つの宿を稲取に構える。

 すみんこカフェは「赤橙」に併設するカフェとしてオープン。「カフェを持つことが夢だった」と話す荒武さんは「お客さんの心の隅っこに残ってほしい」として店名に「すみんこ」を入れた。

 古民家を改装した平屋の建物は、港町の象徴となる船をイメージしたデザイン。20席を用意する店の天井には船の帆に用いる生地を使い、路地の曲線を意識した机や小上がりで温かい雰囲気を演出する。大きな窓の外には縁側もあり、ペットと共にカフェを楽しむこともできる。

 メニューには小麦粉の代わりに米粉を使った「米粉マフィン」(400円)を定番商品として用意。味は桃・ピザ・オレオと抹茶・チョコバナナなどを日替わりで用意。他に、「焼きプリン」「キャロットケーキ」「シフォンケーキ」(以上400円)など季節に合わせたメニューを用意し、「お客さんがなるべく飽きないようにしている」と荒武さんは話す。地元のフルーツを使ったメニューも取り入れ、「もっと地元の農家ともつながっていきたい」と意欲を見せる。

 友達とよく来店するという地元の小学生は「全部のメニューがおいしい」「いろいろなものが食べられるところが好き」と米粉マフィンを食べながら笑顔を見せていた。

 建物の外には庭もあり、夫の優希さんと「今後は庭を公園のようにして、宿・カフェ・公園の3つの居場所をつくっていきたい」と話しているという。

 同店では地域イベントへの出店や子ども向けイベントにも積極的に取り組んでおり、12月4日には伊豆高原のクリスマスマーケットへの出店を予定。クリスマス時季には店でのパーティーも計画している。

 営業時間は金曜~月曜の11時~16時。イベント情報はインスタグラムで知らせる。

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