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三島由紀夫ゆかりの元旅館で「ライター講座」 西伊豆で子ども誌制作進行中

伊豆下田経済新聞編集長の鈴木浩之さん(写真左)が講師を務めた「ライター講座」

伊豆下田経済新聞編集長の鈴木浩之さん(写真左)が講師を務めた「ライター講座」

 子どもたちが地元のプロのクリエーターと共に地域情報誌「にしまめ」を制作するプロジェクトが現在、西伊豆町で進行している。6月6日には、三島由紀夫が滞在したことで知られる元旅館「宝来屋」(西伊豆町安良里)に講師を招いて「ライター講座」を開いた。

子ども記者による模擬インタビューの様子(関連画像7枚)

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 同プロジェクトは、子どもたちが自ら街を取材し、記事執筆や撮影、イラスト制作を通して地域の魅力を発信する「こどもローカルマガジン(通称「コロマガ」)」の取り組みにのっとって進められているもの。伊豆市で始まった同取り組みは現在、静岡県内だけでなく東京都、山梨県、長野県、神奈川県など全国20エリアにまで広がっている。

 「にしまめ」の発起人は、元・西伊豆町地域おこし協力隊で、現在は西伊豆町地域マネジャーとして移住者の受け入れなどに取り組む高井洋季さん。「西伊豆町内には文化的な部活動の選択肢が少ないと感じていた。子どもたちにとって、学校や運動部以外で自分の創造性を育める場になれば」と立ち上げの背景を話す。

 会場となった「宝来屋」は、かつて三島由紀夫が滞在し、小説「獣の戯れ」を執筆したことで知られる元旅館。閉館後しばらく空き家となっていた建物を移住者の女性が購入し、現在は改修作業に向けた準備が進められている。

 今回の講座は、4月のデザイン講座、5月のカメラ・イラスト講座に続く3回目。当日は、小学5年生~中学1年生の8人の子どもたちが参加。伊豆下田経済新聞編集長の鈴木浩之さんが講師として登壇し、取材の心構えや文章の組み立て方について実践的なレクチャーを行った。

 約2時間にわたる講座の前半では、文章のロジックを学ぶ「記事の組み立てワーク」を実施。一つ段落の中に複数のトピックが混ざった「読みにくい文章」を教材に、どうすれば読みやすい文章に整理できるかを考えた。後半の「取材編」では、同プロジェクトが取材を予定している地元の伝統行事「堂ヶ島火祭り」を題材にワークを展開。取材で何を見聞きするかを事前に整理する「取材シート作り」などに取り組んだ。

 終盤には、実践的なトレーニングとして子ども記者が高井さんへの公開インタビューに挑戦。子どもたちのインタビューに対し、鈴木さんは「話を聞きながら要点をしっかりメモすること」「相手の話にきちんとリアクションを返すと、相手はもっと話したくなる」など、具体的なアドバイスを送った。

 講座の締めくくりに、鈴木さんは「取材を通じて、知らなかったことを知り、さまざまな人たちと仲良くなることができる。たくさん取材を重ねて、自分たちがより楽しく暮らせる環境を作っていってほしい」と子どもたちに温かいエールを送った。

 冊子は2027年1月完成予定。同プロジェクトでは現在、冊子制作費などを募るクラウドファンディングも実施している。

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