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東伊豆町「タテノイチ」が1周年 地元食材を使ったアジフライのクレープも

店長の八代沙祐里さん

店長の八代沙祐里さん

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 伊豆稲取駅から車で3分、伊豆七島が見渡せるサンライズテラスすぐそばにある「CREPE & DRINK TATENOICHI(タテノイチ)」(東伊豆町稲取)が1月20日で1周年を迎えた。

店内は大学生たちのプロデュースでリノベーションされた

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 コロナ禍で大きな打撃を受けた稲取温泉だったが、これを新しい観光の形を考え直す契機と捉え「次世代の温泉街」を目指すプロジェクトが立ち上げられた。同店はそのプロジェクトの第1弾として、クラウドファンディングを活用し、芝浦工業大学の学生たちによる「空き家改修プロジェクト」のプロデュースで、温泉街の空き店舗をリノベーションしてオープンした。

 店名「タテノイチ」の由来は、古くから使われている「立野1」という番地名。店名の決定に際してもアンケートを行うなど、開店準備から地域一体となり進めてきた。

 店を切り盛りする八代沙祐里さんは東伊豆町出身。オープン当初から、同店を企画運営する稲取温泉旅館組合から店長を任されている。調理師学校を卒業後、地元のパティスリーに就職。結婚を機に退職した後、個人でイベント出店やデコレーションケーキ作りを請け負うなど、パティシエとしての創作活動を続けていた。

 店内は、かつて商店だった2店舗を1つにつなげ、テーブル席と小上がりの計20席を用意。元々の立て付けであるガラスの引き戸が明るく開放的な印象を与え、店先の通りを歩く観光客にもクレープを焼く姿が見えるようになっている。

 カフェスペースと屋内広場に分かれ、仕事でもゆっくり活用できるようWi-Fiも備える。ポップアップショップや季節の展示を行うスペースも用意し、SNSを意識した「映えスポット」も自作した。「もっと内装に自分たちで手を加えていきたい」と八代さん。

 メニューのコンセプトは「伊豆稲取の食材・ゆったりとした時間・まちの思い出の3つをクレープで包んで提供する」こと。「季節のクレープ甘夏」(1,045円)や「アジフライのデリクレープ」(990円)など季節の地物食材を使ったクレープのほか、「生搾り甘夏ジュース」「ドリップコーヒー」(以上550円)などのドリンクもそろえる。

 1周年を迎え、八代さんは「屋内広場をもっと活用していきたい。ポップアップショップやチャレンジショップのような形で、自分と同じように店を構えることを夢見る人がステップアップできる場をつくりたい」と意欲を見せる。

 営業時間は10時~17時。火曜定休。駐車場あり。キャッシュレス決済にも対応。季節のメニューなどはインスタグラムで知らせる。

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