買う

下田「フォンテーヌ」、地域の魅力を表すお菓子を商品化 地元児童と共同で

お菓子を考案した朝日小学校の6年生児童たち

お菓子を考案した朝日小学校の6年生児童たち

  • 26

  •  

 下田の洋菓子店「Fontaine(フォンテーヌ)」(下田市吉佐美)が1月12日、朝日小学校(吉佐美)6年生児童らと共同開発したお菓子の販売を始めた。

フォンテーヌが朝日小学生の児童たちと共同開発した3種のお菓子(関連画像6枚)

[広告]

 開発のきっかけとなったのは、同校での総合的な学習の時間。6年生担任の工藤拓教諭は「『下田の魅力を発信する方法』をテーマとした授業の中で、生徒たちから『食べ物を通じた発信』という案が出た。同じ地区にあるフォンテーヌに話を持ちかけた」と話す。

 新たに開発したお菓子は、なまこ壁の格子模様をデザインしたフィナンシェ「いただきなまこかべ」(281円)、自然が作ったハートマークが人気の龍宮窟(田牛)を模した「龍宮窟クッキー」(389円)、下田の海を表現したゼリー「Simoda Blue」(605円)の3種類。全てのデザインやネーミングから各商品のキャッチコピーまで、6年生全員でアイデアを持ち寄って考えた。児童たちは販促活動にも参加。1人10枚ずつ、チラシの配布も行った。

 児童からは「近所の人にここまで形にできてすごいと言ってもらえた」「商品を販売する流れが勉強になった」「将来に向けて良い経験になった」などの感想が聞かれた。

 共同開発を担当した同店チーフの亀村梨花さんは「企画書には『地元のフルーツや素材を使ってほしい』という案が盛り込まれていた。地元に対する熱い思いが伝わってきた」と振り返る。

 完成までには児童たちとの試食会を設け、そこで上がった声も取り入れながら改良を重ねた。亀村さんは「児童たちの要望に応えつつ、フォンテーヌらしさも崩さない商品開発が難しかった」と苦労を明かす。

 営業時間は10時~18時30分。販売は1月31日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース