色とりどりの無数のアジサイを伊豆急下田駅前のモニュメント水槽に浮かべる企画「アフターあじさい祭」が7月3日に始まった。駅に降り立った観光客や地域住民の目を楽しませる、初夏の下田の新たな風物詩が今年も駅前を彩っている。
下田では毎年6月いっぱい、日本一のスケールを誇る約15万株・300万輪のアジサイが咲き誇る「あじさい祭」が下田公園で開催される。同園のアジサイは、祭りの閉幕後に翌年の開花に向けた剪定(せんてい)作業が行われるが、切り落とされる花の中には、まだ十分に美しい状態のものが多く含まれている。
そこで昨年、「まだまだきれいなアジサイを花手水(ちょうず)のように活用できないか」とのアイデアから、同園で剪定されたアジサイを駅前ロータリーのモニュメント水槽に浮かべる試みを初めて実施。これが地元住民や観光客の間で瞬く間に話題となり、大きな反響を呼んだ。
初日となった3日の午前中、水槽ではアジサイを運び込んで浮かべる作業が行われた。スタッフらが水槽内に入り、青や紫、白、淡いピンクといった色鮮やかな花々のバランスを見ながら、一つ一つ手作業で丁寧に水面へと敷き詰めていった。水槽を覆い尽くした涼しげなアジサイのグラデーションと、水槽の傍らに咲く鮮やかなブーゲンビリアの濃いピンク色とが見事なコントラストを描き出すと、駅前を行き交う人々が足を止め、スマートフォンのカメラを向ける姿が見られた。
下田市観光協会の立見絹代さんは「昨年の企画が非常に好評だったため、今年も継続して開催する運びとなった。昨年は2週間ほど連続で浮かべていたが、夏の暑さで想定よりも早く花が傷んでしまい、予定を切り上げて終了した。その経験を生かし、今年は花の鮮度を保った最高の状態で見てもらえるよう、金曜~ら日曜の週末3日間の開催を2回に分けて行う形を取った」と工夫を明かす。
開催日程は、第1弾=7月3日~5日、第2弾=7月10日~12日。