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松崎町で「中川三聖 青空露天市」 30年超の歴史ある祭りを地元有志が継承

イベントを主導する山本光信さん、三聖人の依田勉三・佐二平の生家である旧依田邸の前で

イベントを主導する山本光信さん、三聖人の依田勉三・佐二平の生家である旧依田邸の前で

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 30年以上の歴史ある地域の祭りを継承しようと地元有志たちが取り組む「第3回中川三聖 青空露天市まつり」が3月31日、道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」(松崎町大澤)で開かれる。

昨年の「中川三聖 青空露天市」の様子

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 前身となった「中川三聖まつり」は、松崎町が輩出した三聖人と呼ばれる偉人、土屋三余・依田佐二平・依田勉三の功績をたたえる祭り。35年の歴史があったが、コロナ禍の影響もあり、惜しまれつつもその歴史に幕を閉じた。

 同イベントを主導するのは、会場がある大沢地区の区長を務めた経験もある山本光信さん。「歴史ある祭りを何とか継承したい」と、山本さんが地元有志に働きかけて2022年に始まった。

 会場には、地域住民を中心に20以上のブースが出店。新鮮な地場野菜や総菜などの加工品、工芸品を販売する。ジビエ料理やカレーなどを提供するキッチンカーも出店。特設ステージでは、地元有志によるバンドや津軽三味線の演奏や、バルーンアートやジャグリングなどの子どもたちも楽しめる大道芸も披露する。

 加えて、三聖人の歴史の語りも行う。山本さんは「改めて松崎町の文化を知り、郷土への誇りを持つことでその歴史を未来に継承していくきっかけになれば」と思いを話す。「参加者と訪れる人が交流し、新たなコミュニティーに広がれば」とも。

 同時期には会場すぐ近くの那賀川の桜並木が見頃を迎える。「野天風呂 山の家」(大澤)に続く桜並木には、全国から集まった400余りの俳句が書かれた竹短冊がつるされ、川の両岸に咲く桜と俳句を一緒に楽しむことができる。

 開催時間は9時~14時。雨天の場合は4月7日に延期。入場無料。道の駅の駐車場を利用することができ、満車の場合は旧中川小学校校庭(峰輪)を駐車場として開放する。

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