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伊豆急が「市場列車」 電車内で弁当や物産展を楽しむ旅行体験提供

企画を主導する東京都市大学ユニヴァーサルデザイン研究室・修士2年の小林隼世さん

企画を主導する東京都市大学ユニヴァーサルデザイン研究室・修士2年の小林隼世さん

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 伊豆急行を走る普通車両内で伊豆の産物の買い物や食事を楽しむ「ル・マルシェ~伊豆を味わう市場列車~」が10月20日、実証実験として伊豆高原駅~伊豆急下田駅を往復運行する。

「ル・マルシェ」の舞台となる伊豆急行3000系「アロハ電車」

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 企画するのは東京都市大学ユニヴァーサルデザイン研究室。同研究室では2021年度にも伊豆急を使った移動式スーパー「買い物列車」を実施している。同研究室を率いる西山敏樹准教授は「買い物電車は地域の生活者を対象としていたが、今回の『ル・マルシェ』は観光客を対象としている。両方に共通しているのは『通勤車両を使って何ができるか』というテーマ」と話す。

 当日は11時40分、伊豆高原駅に集合。11時51分に伊豆急行3000系「アロハ電車」に乗り込んで伊豆高原駅を出発し、車内で弁当を食べながら南下。伊豆急下田駅に到着して2時間程度の自由時間の後、再び電車に乗り込み、帰りは伊豆の事業者たちが集まる車内物産展で買い物をすることができる。途中乗車・下車はできず、16時30分ごろに伊豆高原駅での解散を予定している。

 企画を主導する同研究室修士2年の小林隼世さんは「電車内に市場を持ってくることをイメージした。地域で最も情報が集まる市場が車内にあれば、より深く地域に興味を持ってもらえると考えた」と話す。「ブラッシュアップを重ねながら、機会があれば伊豆急での恒例イベントとして、さらには他の鉄道事業者にも採用してもらえるようなモデルを作りたい」とも。

 運行手間賃は1,000円(運賃含む)。参加にはウェブサイトで事前申し込みが必要。

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