下田の初夏を代表する一大観光イベント「第55回伊豆下田温泉あじさい祭」が6月1日、下田公園(下田市三丁目)で開幕した。下田港や下田富士を一望する同園には日本一の株数を誇る約300万輪のアジサイが植栽されており、1カ月にわたり園内を鮮やかに彩る。
開幕初日に行われたセレモニーには関係者らが出席し、下田市観光協会の渡辺一彦会長が、開催に向けて準備を進めてきた関係者をねぎらった。当日は青空が広がる好天に恵まれ、来場者には園内山頂付近に設けられた「あじさいテラスカフェ」のドリンク無料引換券が配られるなど、散策を楽しむ人々の憩いの場となった。
公園中腹の開国広場では、地元の味覚が楽しめる「ゆったりのんびり休憩所」を開設。下田名物のキンメダイが入ったコロッケを乗せた「キンコロそば・うどん」(700円)や、涼やかな「あじさいあんみつ」(600円)、地元産甘夏の生搾りジュースなどの限定グルメが味わえるほか、あじさいの鉢植え販売や日替わりのキッチンカーが並ぶ。同広場では期間中の14日・21日。28日に、力強い「下田太鼓」の演奏が披露される。恒例の「下田あじさい川柳」の募集も行い、五感で祭りを楽しむことができる。
今年は、アジサイ鑑賞後に市街地へ足を延ばしてもらう新たな仕掛けとして、下田公園と伊豆急下田駅の間にある旧町内エリアを巡るガチャガチャ企画「下田おさんぽマップ」が初登場。下田市地域おこし協力隊の高橋真希さんが来場者の市街地回遊を促すために企画した。下田公園内に設置されたガチャガチャ(1回500円)を回すと、数種類用意された市街地の散策ルートマップのうち、いずれか1つがランダムで手に入る仕組み。ゲーム感覚でマップに記されたルートに沿って旧町内を散策し、各チェックポイント先で特典を得つつ、ゴールを目指すという試み。
さらに、夜の回遊促進を目指したサテライトイベントもパワーアップ。了仙寺境内では、アジサイと竹あかりを組み合わせた幻想的なライトアップイベント「あじさいロード」が1カ月間にわたり開催される。こちらも高橋さんが昨年から企画しているもので、今年はエリアをペリーロードまで拡大して夜の街を美しく照らし出す。
会期中は市内各所でも関連イベントが目白押しとなる。6月13日・14日には下田時計台フロントで「フロント手作り市」、20日・21日には大横町通り商店街に屋台や縁日が集まる「大横町あじさい祭」が催されるほか、趣向を凝らした3種類のスタンプラリーも用意。園内のあじさいは6月中旬頃に見頃を迎える予想で、花見とともに下田の歴史ある街並みや観光を丸ごと満喫できる内容となっている。
開幕日の園内のアジサイは現在は3分咲きだったが、6月6日現在は5分咲きとなっている。見頃は6月中旬の予想。会期は6月30日まで。なお、6月3日の台風による土砂崩れの影響で、片瀬白田駅~伊豆急下田駅でバスによる代行輸送を行っていた伊豆急行は、6月7日始発から通常通りの運行を再開している。