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下田の小学生が伝統漁法「うなぎもじり」学ぶ ウナギの調理見学も

ウナギの入ったもじりによろこぶ男児

ウナギの入ったもじりによろこぶ男児

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 下田市を流れる稲生沢川の深根橋下で9月10日、下田市立稲梓小学校(下田市椎原)の4年生7人が「うなぎもじり」と呼ばれる伝統的なウナギ漁に挑戦した。

捕れたウナギは給食で振る舞われた(関連画像8枚)

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 うなぎもじりは、「もじり」と呼ばれる竹でできたかごを川の中に仕掛けてウナギを捕る漁法。70センチほどの細長いかごの中にミミズなどの餌を入れてウナギを誘いこむ。入ったウナギは入り口につけられた「かえし」により、外に出られない仕組みになっている。

 地元の自然に親しんでもらおうと2015(平成27)年に始められたこの行事は、地元の有志で構成される「稲梓の教育と文化をすすめる会」と、稲生沢川非出資漁業協同組合の協力の下、毎年、同校4年生が行っている。今年も児童たちは、大きなミミズを付けたもじり16個を川底に沈めて一晩待った。

 翌朝、児童たちは川に入ってもじりを回収すると、次々とウナギを発見。「ウナギが入ってる」「4匹もいる」と歓声を上げた。今回は小さなものから大きなものまで計7匹のウナギが捕れ、小さなウナギ1匹は川に逃がした。

 学校に持って帰ったウナギは、漁協の会員が手際よくさばき、肉はかば焼きに、骨は油で揚げた。さばかれるウナギを見ながら「きれいに食べてあげるからね」と声をかける児童もいた。バーベキューグリルでウナギを焼き始めると校舎に炭火の匂いが漂い、児童たちがそわそわと焼き具合を見に来る場面もあった。

 この日の4年生の給食には、焼きたてのウナギが追加された。児童たちは「大きい」「家で食べるウナギよりおいしい」と、ご飯の上にのせたかば焼きをおいしそうに頬張った。

 ウナギ漁の期間は3月~9月。同漁協で遊漁証(河川で釣りをするための許可証、1日券1,000円、年券6,000円)を販売している。

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