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下田爪木崎の大自然を地元小学生たちがガイド 観光客とビーチクリーンも

「ジオキッズの爪木崎ガイド」参加者集合写真

「ジオキッズの爪木崎ガイド」参加者集合写真

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 伊豆急下田駅から車で15分の場所にある「爪木崎(つめきざき)」(下田市須崎)で行われている「水仙まつり」の会場で1月15日、地元小学生たちが観光客や地元の親子連れに爪木崎の見どころを案内する「ジオキッズの爪木崎ガイド」が行われた。

手作りの資料とクイズを交えながらジオサイトの説明をする子どもたち

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 ガイドしたのは「伊豆ジオスクール」の講座を受講する「ジオキッズ」と呼ばれる地元の小学生たち。毎月1回のビーチクリーン活動と環境学習に参加しながら、地域の自然や地球環境保護について学んでいる。今回のイベントは、日頃の学習成果の発表とジオキッズの活動紹介のため初めて企画され、午前1回・午後3回のガイドツアーが行われた。

 参加者は初めにビーチクリーンを実施。集めた海洋ごみを見ながらマイクロプラスチック問題への理解を深めた後、企画に協力する下田海上保安部の職員から爪木崎灯台に関する説明を受けた。

 その後はジオキッズたちと共に爪木崎を歩いて巡り、伊豆半島ジオパークのジオサイトの一つである「爪木崎の俵磯」を見渡せる広場では、子どもたちが日頃の学習成果をクイズを交えながら紹介した。

 伊豆ジオスクールで指導に当たる齊藤武さんは「千年後の子どもたちにきれいな地球をプレゼントするために、自分で考えて行動できる人材になってほしい」と期待を込め、ジオキッズたちのガイドの様子を見守った。

 参加者からは「柱状節理の話が面白い」「長く下田に住んでいても知らないことが多く、子どもと一緒にいろいろな経験ができてありがたい」「ジオキッズとして活動する友達と久しぶりに会うきっかけになった」などの感想が聞かれた。

 伊豆ジオスクールでは「ジオキッズ講座」を、下田市と南伊豆町の小学生を対象として開催している。「ユネスコ世界ジオパークとして、子どもたちが英語でジオについて世界へ情報発信するような環境を作ることが目標」と齊藤さん。フェイスブックで参加募集や活動報告を行っている。

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