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静岡市と伊豆を直接結ぶ「223タクシー」 1月28日から期間限定運行

企画を主導した静鉄タクシーの森田陸さん

企画を主導した静鉄タクシーの森田陸さん

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 静鉄タクシー(静岡市駿河区)が1月28日から、静岡市内と伊豆南部エリアをタクシーとフェリーで結ぶ直行便の実証実験を行う。

タクシー車両と駿河湾フェリー

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 同社は静岡鉄道を親会社とする1954(昭和29)年創業のタクシー会社で、静岡県中部地区を中心に約200台の車を走らせている。

 「223(ふじさん)タクシー」と名付けた今回の実証実験は、観光庁「地域一帯となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値事業(交通連携型)」の採択を受けて実施。相乗りまたは貸切形式で静岡市と伊豆南部エリアを結ぶタクシーを1日1往復走らせる。

 途中で駿河湾フェリーを使い、約3時間30分で到着。河津町の「河津桜まつり」や南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」への足としての利用を主に想定している。名称の「223」は、ルートに含まれる駿河湾フェリーの清水港と土肥港を結ぶ航路が「県道223号」として認定されていることに由来する。

 同社取締役営業部長の森田陸さんは「過去に実施したGPSデータの解析で、静岡市から伊豆南部に行く人が、同じ県内なのに首都圏から行く人に比べ少ないことが分かった。ここを便利に結ぶ交通手段があれば新たな観光需要を創出できると考えた」と話す。「コロナ禍を経て、団体旅行は大型バスを使った大人数のものから5人前後でのグループ旅行にシフトしているので、タクシーにチャンスがあるはず」とも。

 料金は、相乗りプラン=1人片道4,500円、貸切プラン=最大4人の普通タクシー1台片道1万8,000円、最大9人の特大タクシー1台片道2万8,000円。いずれも別途、フェリー旅客運賃が人数分必要。申し込みはインターネットで受け付ける。

 実証実験は2月26日まで。

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