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田んぼの泥んこプロレスに歓声 松崎町と方南町をつなぐ田植えに花を添える

「泥んこプロレス」に参加した選手たち

「泥んこプロレス」に参加した選手たち

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 松崎町岩科の田んぼの一角で6月3日、同町と東京都杉並区方南町の有志らが日本酒米の田植え作業を盛り上げるために「泥んこプロレス」を開き、田植えを手伝った町民や観光客たちを楽しませた。

田んぼで泥にまみれながら戦うレスラーたち

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 方南町には松崎町の酒や食材のほかアンテナショップ「伊豆松崎酒店」がある。今回の田植えは、同店のオリジナル日本酒に使う「朝日米」を松崎町で育てようという初の試み。

 泥んこプロレスを企画をしたのは、キャンプ場「へんな村」(松崎町小杉原)を運営する斉藤優(まさる)さんと、松崎町で移住検討者らを対象とした稲作塾を開いている「とんび農園」(岩科南側)代表の鈴木茂孝さん。田植えに来てくれる人たちを楽しませたいと、斉藤さんと親交があった「方南町プロレス」(東京都杉並区)に呼びかけ、プロレスを披露することになった。

 「2つのまちを結ぶ新たなコンセプトの田植えなので、せっかくなら町民の皆さんに楽しんでもらいたかった」と鈴木さんは話す。

 方南町プロレス代表の佐々木孫悟空さんは「方南町は都会の中でも地味な街。松崎町と共に盛り上げることができれば」と話す。「朝日米は育てるのが難しい品種だが、松崎町民の皆さんに協力を仰ぎながら生産を根付かせ、両町協働の新しい名物にできれば」とも。

 この日は台風の影響が残りつつも雨は小降りになり、田んぼには稲作塾メンバーの指導の下、町民らの手により苗が植え付けられた。田植え作業に参加する人の中には、小さな子どもの姿も多く見られた。

 田植えの後は一般参加者を募っての尻相撲大会が開かれ、観客は町民らの白熱した戦いを笑顔で見守った。勝者にはとんび農園から白米が贈られた。

 目玉となるプロレスは全3ラウンドを行い、方南町プロレスメンバーによる「本格的でユーモアあふれる」競技の様子に歓声が上がった。鈴木さんも「岩科ダイナマイトストロンガー」と地域名を冠したリング名で試合に参戦し、町民からの声援を集めた。

 伊豆の国市から来たという女性は「ツイッターでイベントを知り駆けつけた。思いがけない本格的なプロレスに子どもも喜んでいる」と笑顔で話していた。

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