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下田市登録遺産の古民家でイラスト講座 地元の子どもたちが特産品描く

下田名産のキンメダイを描く小学生

下田名産のキンメダイを描く小学生

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 下田市のシンボルとして観光マップなどにも掲載されている「なまこ壁の家『雑忠(さいちゅう)』」(下田市一丁目)を会場に11月12日、市内の小学生を集めて「コピックイラスト入門講座」が行われた。

会場となった築170年の「雑忠(さいちゅう)」

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 雑忠の内部は普段は非公開となっているが、3年前に屋敷を引き継いだ9代目当主・鈴木雅之さんの「この家を町のために、もっと活用したい」という思いから、不定期で建物内でイベントを開いている。

 講師は地元で活躍するイラストレーター、土屋尊司さん。2021年6月から約半年ごとに講座を開いているが、観光協会を通じて市内の小学生へ募集すると、いつも案内初日で満席になってしまうという。

 講座の冒頭で土屋さんは「うまい絵ではなく、伝わる絵を描くのが今回のテーマ」と説明。地元特産品のキンメダイとアジサイを題材に、塗り絵を通じた色塗りのコツや、被写体を観察してバランスを取りながらイラストを描くコツなどを、実践を交えながら子どもたちに伝えた。

 この日の参加者は小学生5人と保護者2人の計7人。参加者の熱意は非常に高く、身を乗り出して講師の手元を観察する子どもや、説明予定時間終了後も半数以上が居残りを希望する子どもの姿が見られた。参加した子どもたちからは「影の付け方が分かって色を塗るのがとても楽しかった」「一からアジサイを描くことができてうれしかった」などの感想が聞かれた。

 次回は2023年春頃に開催予定。

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