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南伊豆に「シェ・コーヤ」 自家製こうじと地元食材の創作料理店

「chez Koya」店主の松原さん

「chez Koya」店主の松原さん

 元地域おこし協力隊員の松原淑美さんが創作料理店「chez Koya(シェ・コーヤ)」(南伊豆町子浦)をオープンして、7月15日で3カ月がたった。自家製のこうじ調味料と地元食材を生かした創作料理を提供し、地域住民や観光客が集う交流拠点となっている。

地元食材と自家製こうじ調味料を使ったランチプレート(関連画像5枚)

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 松原さんは釣りが趣味で、2014(平成26)年に地域おこし協力隊として南伊豆町へ移住した。協力隊時代は「釣りガール倍増計画」を掲げ、女性にも釣りの魅力を発信する活動に取り組んだ。任期終了後の2018(平成30)年には子浦でゲストハウス「daja」を開業し、宿泊を通じて南伊豆の自然や暮らしの魅力を伝えてきた。「宿泊だけでなく、食を通しても地域の魅力を伝えたい」との思いから、今年4月15日に同店を開いた。

 店名の「chez」はフランス語で「~の家」「~のもと」を意味する言葉。「Koya」は、建物として利用する前の屋号が「紺屋(こうや)」だったことに由来する。建物が歩んできた歴史を受け継ぎながら、新たな交流の場として活用したいとの思いを込め、「chez Koya」と名付けたという。

 店内は既存の建物を和風モダン調に改装し、木のぬくもりを感じられる空間に仕上げた。4人がけテーブル3卓と2人がけテーブル3卓を配置。ゲストハウス「daja」の宿泊客の食事にも対応し、南伊豆の味覚を楽しめる場を提供している。

 料理には、自家製の塩こうじやしょうゆこうじ、レモンこうじなどの発酵調味料を使用。子浦や南伊豆で水揚げされた魚介や地元農家の旬の野菜を取り入れ、素材のうまみを生かした創作料理を提供する。

 ランチプレート(ドリンク付き1,250円)は、紫黒米のご飯を中心に、地元食材と自家製こうじ調味料を使った6種類の創作料理を盛り付ける。取材日は、イサキのアクアパッツァやタケノコのレモンこうじ和え、旬野菜の総菜、発酵調味料で仕上げた鶏肉料理に加え、薬膳カレーを添えて提供していた。季節ごとに内容が変わり、発酵食品を取り入れた味わいや盛り付けが特徴。

 開業以来、口コミやSNSで知って訪れる客が増え、地域住民に加え、ゲストハウス宿泊客や県外からの観光客も足を運ぶようになったという。店内では旅行者と地域住民が言葉を交わす光景も見られ、松原さんが目指した「人と人がつながる場」が形になりつつある。

 松原さんは「こうじ調味料や地元食材のおいしさを通して、南伊豆や子浦の魅力を感じてもらえたらうれしい。地域の方にも旅で訪れた方にも、自宅に帰ってきたような気持ちでゆっくり過ごしてもらえる店にしていきたい」と話す。

 営業は水曜・木曜・土曜の11時30分~14時30分。夏季はゲストハウスの繁忙期に伴い不定期営業。営業日はインスタグラムで知らせる。

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