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シモダワサビで収穫と試食体験会 生産者との交流通じて食と農を学ぶ

「親子で楽しむわさび収穫体験」参加者集合写真

「親子で楽しむわさび収穫体験」参加者集合写真

 生産者と地域住民が食を通じて交流しながら、農業や自然環境への理解を深める機会を提供しようと、「親子で楽しむわさび収穫体験」が7月12日、下田市須原のワサビ田で開かれた。

ワサビ田に入り、収穫体験を始める参加者たち(関連画像20枚)

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 旧町内にある総菜カフェ「カマや」(二丁目)が主催し、下田のアウトドアや自然体験を案内する「し~もん」の体験講座として開催。伊豆へ移住し、ワサビ栽培に取り組む「シモダワサビ」の松井さん夫婦が講師を務め、市内から3家族11人が参加した。

 参加者は車で現地付近に集合。杉木立の中を歩くと、大きなシダ植物が茂る深い緑に囲まれたワサビ田が姿を現した。松井さん夫婦の指導を受けた後、参加者は長靴で冷たい沢に入り、みずみずしいワサビの葉をかき分けながら収穫に挑戦。初めての体験に参加者たちは夢中になって収穫し、子どもたちは澄んだ沢の水での川遊びも楽しんだ。

 講師を務めた松井達哉さんは兵庫県出身、妻の那美さんは神奈川県出身。震災ボランティアをきっかけに知り合い、都会での暮らしを離れて伊豆へ移住した。猟師をしていた達哉さんが師匠のワサビ農家を手伝う中で栽培に携わるようになり、現在は「シモダワサビ」として「南伊豆わさび生産組合」の一員となり、ワサビ栽培に取り組んでいる。

 収穫後は、その場ですりおろした生ワサビ入りのマヨネーズを使ったカナッペや、湯通しして味付けしたワサビの葉で包んだおにぎりなどを試食した。参加者は「葉っぱもおいしい」「香りが全然違う」と話し、採れたてならではの香りと辛みを楽しんだ。家族4人で参加した谷口寿明さんは「葉っぱの大きさではワサビの大きさが分からないので、宝探しのようで楽しかった」と話していた。

 静岡県はワサビ生産量、栽培面積、産出額共に全国一を誇る。「静岡水わさびの伝統栽培」は世界農業遺産及び日本農業遺産に認定されており、会場となった須原地区のワサビ田も、その伝統を受け継ぐ栽培地の一つ。豊かな湧水を生かした畳石(たたみいし)式ワサビ田は、環境負荷が少なく持続可能な農法として国内外から高い評価を受けている。

 主催した「カマや」店主の杉山裕子さんは「一般の人が農業の現場で生産者や飲食店経営者に直接会い、対話ができる貴重な機会となった。試食もしたことで、楽しみながら食育にもなった」と話す。「実際に体験できたことへの喜びの声が多かった。今後も生産者と連携し、食を通じた地域活性化や農業支援につなげたい」と意欲を見せる。

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