下田市が整備を進めていた新市役所庁舎が完成し、4月19日、落成記念式典が行われた。閉校となった旧稲生沢中学校の校舎をリノベーションしたもので、5月の全面開庁を前にお披露目を行った。
新庁舎エントランス近くには自由に利用できる足湯も(関連画像13枚)
市は、東本郷にある本庁舎の老朽化や耐震性の課題に加え、津波浸水想定区域に位置することから、2009(平成21)年から新庁舎整備を進めてきた。河内への移転が決定したものの、入札不調やコロナ禍の影響で事業は停滞。その後、閉校した旧稲生沢中学校の校舎を活用する方針に転換し、コスト削減と環境負荷低減を図った。2024年4月には改修を終えた旧校舎に、市役所機能の一部を先行移転していた。
新庁舎は「庁舎×学校×市民」をコンセプトに、市民の憩いの場としての役割も持たせた設計となっている。ラウンジやテラスのほか、体育館を活用した室内広場、多目的室を備え、授乳室やはだしで遊べるキッズスペースも設置。北館入り口付近には誰でも利用できる足湯も整備した。
建物は旧校舎部分と新築部分を一体化して構成されており、北館外壁には稲生沢中学校の校章が残されるなど、かつての面影を随所に残している。
式典では松木正一郎市長が「多くの笑顔と笑い声があふれる場所になってほしい」とあいさつ。旧稲生沢中学校最後の校長や卒業生も登壇し、在校当時の思い出を語った。
式典終了後は下田高校吹奏楽部による稲生沢中学校校歌の演奏のほか、菓子まきやトークセッション、汁粉の振る舞い、内覧会などが行われた。会場広場にはキッチンカーも出店し、フードを求める来場者でにぎわった。
市内から内覧会に訪れた女性は「とても立派で驚いた。イベントやくつろぎの場としても使えるのがうれしい」と話し、母親と訪れた男児からは「足湯が気持ち良かった」などの感想も聞かれた。
新庁舎の開庁は5月7日。同時に開庁時間を9時~16時に変更する。