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下田で冬の風物詩「水仙まつり」 郷土料理・池之段煮みそ味噌鍋の振る舞いも

爪木崎・水仙まつり会場の様子

爪木崎・水仙まつり会場の様子

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 下田の潮風に300万本の花が揺れる「水仙まつり」が現在、伊豆急下田駅から車で15分ほどの爪木崎(下田市須崎)で開かれている。現在の開花状況は約5分咲き。

郷土料理・池之段煮みそ味噌鍋の振る舞い(関連画像8枚)

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 今回で58回目となる同イベント。新型コロナウイルスが5類感染症に移行してからの開催は初。下田の景勝地・爪木崎の海沿いの遊歩道を歩きながら、群生する300万本の水仙の花を楽しむことができる。日当たりにより場所によって花の咲き具合が異なるため、12月下旬から1月末まで、長期間楽しめるのも特徴の一つ。

 12月20日には関係者が集まりオープニングセレモニーを行った。松木正一郎下田市長は「インスタグラムによるフォトコンテストやスタンプラリーも始まり、町じゅうが春到来に向けてイベントでいっぱいになる。多くの人々が笑顔でいっぱいになるよう願う」とあいさつした。

 来賓らのあいさつの後、会場ゲート前でテープカットが行われた。入江になっている海岸では下田市料理飲食組合によるキンメダイの握りずしと地元須崎区の郷土料理「池之段(いけんだ)煮みそ鍋」を振る舞い、観光客らが体を温めながら舌鼓を打った。

 隣町の松崎町雲見で「かわいいお宿 雲見園」を運営する高橋さん一家は「水仙まつりを宿の宿泊客に案内するため、現地見学に来た。アロエの花もきれいで、絵になる風景に沢山出合えた」とカメラを構えながら話す。

 1月7日・14日・21日には、下田太鼓の実演と先着200人に池之段煮みそ鍋のサービスを行う。20日・21日にはJR東日本の協力で、大宮駅(埼玉県)から新宿経由で伊豆急下田駅まで走る「特急 下田水仙まつり号」を運行する。特別電車の利用者と市内施設宿泊者には、サザエのつぼ焼きをサービスする(先着150人、1月14日・21日のみ)。

 伊豆半島ジオガイド協会による「水仙まつりジオガイドツアー」やJR東日本による「駅からハイキング」(窓口は下田市観光協会)など、予約なしで参加できる企画も用意する。

 下田市観光協会の藤原徹佳事務局長は「今年の水仙は咲きが良い。見頃は1月半ばから下旬にかけて。多くの方にお越しいただき、早い春を感じてほしい」と呼びかける。

 1月31日まで。

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