今年で34回目となる「河津桜まつり」が2月1日、始まる。昨年は50万人が訪れた同イベントだが、今年はインバウンド向けの新たな施策など、さらなる集客に力を入れる。
早咲きでピンク色の花が特徴の河津桜発祥の地として知られる河津町。期間中、中心地となる河津駅すぐ近くの河津川沿いの約850本の桜並木と、その下に並ぶ飲食店の屋台が人々を楽しませる。
今年は、踊り子温泉会館(河津町峰)内の桜並木が見える貸し切り席で食事と温泉が楽しめる「お花見弁当」の予約席(6,000円)に加え、同会館駐車場の地上4.5メートルに設置されたダイニングタイプのこたつ席で桜並木を見下ろしながら食事やクラフトビールを楽しめる「桜テラス」の予約席(2万5,000円)を新たに用意する。
河津町観光協会の森野ゆかりさんは「河津桜は海外にも知られてきている。インバウンドのお客さまを呼び込むツールとして、インパクトある特別なテラス席を用意した」と話す。「旬の食材を使った懐石弁当に、河津のミカンやワサビを使ったオリジナルクラフトビールを合わせて楽しんでもらえたら」とも。
2月1日10時からは、河津桜観光交流館(笹原)でオープニングセレモニーを開き、つきたての餅を振る舞う。連動企画として河津ループ橋町営駐車場(梨本)の特設ステージで、2月17日にはコスチュームアーティストとして活躍するひびのこづえさんが企画するダンスパフォーマンスを、18日にはSPACによる「伊豆の踊子」のパフォーマンスを、それぞれ上演する。
森野さんは「桜テラスなどの新企画に加え、駿河湾フェリーや静鉄タクシーと連携し、西伊豆方面から比較的空いている道で河津に来ることができる新たなルートも設ける。さらに魅力を増す河津桜まつりに、ぜひ足を運んでほしい」と呼びかける。
2月29日まで。現在の満開予想は2月15日ごろ。