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東伊豆「マナスカフェ」10周年 稲取の絶景を望むテラス席も

「マナスカフェ」と稲取の街並み

「マナスカフェ」と稲取の街並み

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 稲取の町を一望できる立地に立つ「マナスカフェ」(東伊豆町稲取)が3月26日、オープン10周年を迎える。

「マナスカフェ」店内の様子(関連画像10枚)

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 店主は稲取出身の上嶋玲子さん。両親が飲食店を経営していたこともあり「自分も40歳までには店を持ちたい」と思っていたという。営業職や飲食店勤務などさまざまなキャリアを経て、自ら土地を購入して同店を新築オープンさせた。

 開店候補地は伊豆地域でいろいろ検討していたが、昔通った高校への通学路を久しぶりに歩いたところ、景色の良いこの土地が売りに出ていることを発見したという。トントン拍子でその日のうちに契約に至ったそうで、「この場所との出会いは運命的」と上嶋さんは笑う。

 稲取の町を見下ろす好立地に建つ同店は、店内にカウンター6席、テーブル6席を備え、屋外テラスにも12席を備える。カウンターやテラスからは景色も楽しめるほか、一段下がった前庭にはブランコを設置したり、畑があったりと開放的な雰囲気。「当時はこのあたりに女性が一人で立ち寄れる店がなかった。自分が店を持つならそういう店をつくりたかった」と上嶋さんは話す。

 店名の「マナス」はサンスクリット語で「心」や「知性」などの意味を持つ。辞書でたまたま目にした上嶋さんは「信頼は心から」と、この言葉が気に入り決めたという。

 食事はプレートメニューがメインで、「ロコモコプレート」(1,490円)や「チキングラタンプレート」(1,590円)、「ハムエッグわんぱくプレート」(1,490円)などが並ぶ。ドリンクのうち、自家製レモネード(740円)や自家製ジンジャーエール(830円)などは、前庭の畑で育てた新鮮な食材を使用している。

 上嶋さんは同店の経営だけでなく、ロゴ作成やウェブデザイン、アクセサリー作りなど、デザイナーとしても活躍する。開店とほぼ同時期に店の駐車場を利用して始めたフリーマーケットは、いまでは「グリーン・フォレスト・フェスティバル」に発展し、コロナ禍による中断を挟みながらも、東伊豆クロスカントリーでこれまで10回のフリーマーケットイベントを開催してきた。

 「10周年を迎え一区切り。来ただけで皆さんを笑顔にできるような店にしていきたい」と上嶋さんは意欲を見せる。

 営業時間は11時~18時、日曜のみ16時閉店。金曜定休。駐車場あり。

 10周年記念の26日からはくじ引きを用意し、先着70人程度に、上嶋さんがデザインした同店オリジナルのパーカーや水筒を配布予定。

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