海賊船が爆発炎上する演出と花火大会を中心に繰り広げられる西伊豆の夏の恒例行事「堂ヶ島火祭り」が7月24日、堂ヶ島公園(西伊豆町仁科)で開かれる。主催は西伊豆町観光協会で、今年で59回目。
同イベントは、約600年前に西伊豆の海に度々現れていた海賊に対し、地元の若者たちが火矢を放って退治したという「海賊船討伐伝説」に由来する花火大会の演出が特徴。「伊豆の松島」とも称される景勝地・堂ヶ島の小さな湾内の岩場から打ち上げる約2500発の花火は観客からの距離も近く、「この地形ならではの音圧を体感できる」という。
当日は、打ち上げ花火をはじめ、手筒花火やたいまつ行進なども行う。たいまつを手にした参加者がかけ声と共に会場を練り歩き、かがり火へ点火した後、堂ヶ島湾内に浮かぶ海賊船を討伐船が取り囲み点火する「海賊船征伐演出」を展開。燃え上がる海賊船から花火を次々と打ち上げ、堂ヶ島の夜空と海を照らす。
開催に向けた準備も着々と進んでいる。17日には仁科漁港で実行委員らが全長約8メートル、幅約3.6メートルの海賊船を組み立て、船体への塗装やドクロの装飾、のぼり旗の設置、たいまつ作りなどを行った。翌18日には旧田子中学校(西伊豆町田子)で、地域の子どもたちが高さ約7メートル、幅約3メートルの海賊船の帆を製作した。
海賊船の帆作りは、子どもたちが地元のクリエーターとともに地域情報誌「にしまめ」を発行する「コロマガプロジェクト」の一環で実施。実行委員会では、地域住民や事業者が協力しながら祭りの準備を進めている。
昨年に引き続き、今年も有料桟敷席を先着10区画分用意する。1区画当たり幅3メートルあり、その中に縦90センチ、横180センチの縁台を設置。事前予約制で、同協会が電話(TEL 0558-52-1268)で受け付ける。満席になり次第、受け付けを終了する。価格は1区画2万円で、車の駐車スペース1台分が付く。
同協会の鷹野純也さんは「堂ヶ島火祭りは、海賊船を舞台にした演出と花火を組み合わせた全国でも珍しいイベント。海賊船が燃え上がる迫力と、堂ヶ島の景観が織りなす幻想的な雰囲気を、ぜひ現地で体感してほしい」と来場を呼びかける。「会場では、過去最多となる26の飲食ブースが出店予定。花火打ち上げ開始までの時間も、会場で楽しんでほしい」とも。
開催時間は18時~21時。飲食ブース=18時~、花火の打ち上げ=20時25分~。小雨決行。終了後、堂ヶ島バス停から松崎方面・宇久須方面へ各1本ずつ臨時バスを運行する。