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東伊豆「熱川バナナワニ園」が65周年 新たに来た白ワニの名前も決定

「きぼう」と命名されたイリエワニの白変個体

「きぼう」と命名されたイリエワニの白変個体

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 温泉熱を利用してのワニ飼育や熱帯植物栽培を行っている「熱川バナナワニ園」(東伊豆町奈良本)が9月20日で65周年を迎えた。当日は入園割引や来園者への記念品の配布に加え、7月に新たに園にやって来た白ワニ2頭の名前も発表した。

白大福を白ワニに見立てた「大福白ワニ」、バナナをくわえる姿が人気

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 伊豆熱川駅から徒歩1分の場所にある同園がオープンしたのは1958(昭和33)年。現園長である木村幸子さんの義父で、熱川出身だった木村亘さんが、戦争から戻ってきて人を笑顔にする仕事がしたいと模索する中、「(当時高級品だった)バナナを育てたらみんなが笑顔になるのでは」と着想。動物商のアドバイスでワニも一緒に育てることを決めたという。

 ワニ園・植物園・分園の3つの施設があり、温泉熱を利用してのワニ飼育やバナナの栽培に取り組んでいる。50年以上飼育を続ける日本唯一のアマゾンマナティーの展示や、子どもが乗ることのできるオオオニバスなど、ワニとバナナ以外にも珍しい動植物を見ることができる。

 65周年を迎えた9月20日は入場料を500円にし、さらに来場者には65周年のロゴが入った記念クッキーを配布した。副園長で創業者・木村亘さんの孫の神山浩子さんは「最近は親子三代で来園する人も非常に多い。この日も『親に連れてきてもらった』『おばあちゃんと一緒に来たのが懐かしい』など、さまざまな思い出を話す人が多かった」と話す。「『9月20日は平日なので行けないが、今度必ず行く』という連絡もたくさん頂いた」とも。

 「最近ではコロナ禍での苦境が特に大変だった」と話す神山さん。「何とか乗り切ろうと行ったグッズ販売や寄付の呼びかけでは、北は北海道から南は沖縄まで、本当に多くの人から支援を頂いた。『どうしても続けてほしい』など、涙が出るようなメッセージもたくさん頂いた」と振り返る。

 さらにこの日は、7月に新たに園にやって来た「恐らく日本国内で他にはいない」というイリエワニの白変個体2頭の名前も発表。8月2日~9月18日に来園者を対象に名前を募集した結果、1516通の応募の中から東京都在住の木村絵美さんが考案した「きぼう」と「ひかり」に決めた。

 名前決定の連絡を受けた木村さんからは「みんなに愛される熱川バナナワニ園に2頭が加わり、たくさんの人々に希望や光を与える存在になってくれたらうれしい」というコメントが寄せられたという。

 2頭の名前が決まったことを記念し、「ワニ大福」の白ワニ版「大福白ワニ」(480円)を発売。「前回はこしあんだったが、今回は粒あんを使った。白ワニが『神々しい』と人気で、新しい大福の売れ行きも好調」と神山さんは話す。

 開園時間は9時~17時。入園料は、おとな=1,800円、こども(4歳~小学生)=900円、4歳未満無料。

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